クレオパトラやマリー・アントワネットも愛してやまなかったと言われる、優雅で魅惑的な 「ローズ(薔薇:バラ)」 の香り。クレオパトラが男性にアプローチする時にも使ったんだとか…なんとも恐ろしい香りですね。笑
薔薇は古代ギリシャの詩人サッフォーに 「花の女王」 と評価されるほど、花界を代表する存在です。
そんなバラのフレグランスは、 「デパートの一階」「オバちゃんの臭い」「BBA臭代表」 などと揶揄されちゃうこともありますが、それは一昔前の話。今では香水にしてもスキンケアにしてもとても上品に仕上がっているものがほとんどで、ぜひ持っておきたいコレクションのひとつ。
この記事では、 ローズを含んでいる香水 に焦点を当てて紹介していきたいと思います。レディースだけじゃなくメンズにも含まれており、華やかで上品な印象を演出したい人に愛用されています。
なお、バラの香りを強く感じられるものから、他の香料に混ざってほのかに感じられるものまで、「ローズ感」は製品によってまちまちなのでご注意ください。
まずはレディースからスタート、続いてユニセックス(男女兼用)、そしてメンズへと進んでいきます。
バラの香り『ローズ』を含んでいるレディース香水
クロエ『クロエ オードパルファム』
一般的に「クロエの香水」と言えばこの『クロエ オードパルファム』を指すぐらい、クロエを代表する作品。その知名度と人気ぶりはレディース全体の中でもトップクラスに君臨しています。
2008年発売ですが、その年の @cosmeベストコスメ大賞フレグランス部門で第3位 を獲得し、さらに 2009年と2010年には同賞で2年連続1位 を獲得、 2011年には殿堂入り を果たしたほどです。
上品で柔らかく、優しい女性像を思い浮かばせる香りで、可愛らしさと清楚さを演出してくれます。少女的な雰囲気を残しながら、大人の魅力も感じられます。
- トップノート…ピオニー・ライチ・フリージア
- ミドルノート…マグノリア・ローズ・リリーオブバレー
- ラストノート…ムスク・アンバー・シダーウッド
可愛らしさがあるフルーティ&フローラルのトップノートに始まり、ミドルノートでは大人の雰囲気を感じさせる艶やかなローズが出てきます。ラストノートでは穏やかな中に甘さもあり、上品なフェミニンに。
クラシカルな印象を残しつつも現代的でフレッシュな香りで、仕事にもプライベートにも使いやすくなっています。
ボトルも人気の理由のひとつ。高級感漂う洗練されたデザインで、使い終わったあとは飾っておきたいという人がいるくらい。
クロエ オードパルファムの口コミ
クロエ『ローズ ド クロエ』
『クロエ オードパルファム』の新しいバージョンとして、クロエの60周年を記念してつくられた作品です。オリジナルと同じ洗練されたボトルデザインの色違いとなっています。
- トップノート…ベルガモット・タラゴン・ライチ
- ミドルノート…ダマスクローズ・マグノリア・シダー
- ラストノート…ホワイトムスク・アンバー
フレッシュでフルーティなトップノートに始まり、ミドルノートでは甘さもありながらエレガントで上品なローズをメインにしたフローラル。ラストノートでは落ち着いた雰囲気でお淑やかな女性らしさをイメージさせます。
ローズ ド クロエの口コミ
フェラガモ『インカント チャーム』
セルジュ・マンソーがデザインしたボトルに、万華鏡をイメージしたイラストとターコイズカラーの組み合わせで、名前の通りにチャーミングな作品。
- トップノート…ハニーサックル・パッションフルーツ
- ミドルノート…ジャスミン・オスマンローズ
- ラストノート…アミリスウッド・ムスク
透明感あるフルーティとフローラルのトップノートに始まり、ミドルノートではジャスミンがオスマンローズを包み、エレガントで官能的に。ラストノートではウッディの苦味もあって、女性的な中にも芯の通った印象を与えます。
若々しくてフレッシュでとってもチャーミング。癖がないので会社でもプライベートでも使いやすくなっています。その使いやすさのおかげでしょうか、@cosmeベストコスメ大賞フレグランス部門で 2006年から2010年まで3位以内に入賞し続ける という快挙を成し遂げています。
インカント チャームの口コミ
ジバンシィ『オードモワゼル フローラル』
ジバンシィの人気レディース香水『オードモワゼル』の妹的存在として2012年に発売されました。オリジナルよりもガーリーな若々しい印象に仕上がっています。
- トップノート…ペアー・ウォータリージャスミン
- ミドルノート…ワイルドローズ
- ラストノート…ブロンドウッド・ムスク
ジューシーでフルーティなトップノートが、ミドルノートのワイルドローズのフローラルと合わさることで、清々しく可憐な女性を思わせます。ラストノートでは温かみのある優しい雰囲気に。
オードモワゼル フローラルの口コミ
グレ『カボティーヌ ローズ』
ロングセラーアイテム『カボティーヌ』の妹版。ボトルの可愛らしさは健在で、この『カボティーヌ ローズ』は可愛らしいお花のように見えますね。
オリジナルの香りを残しながらも、その中にチュベローズなどのフローラルを加えた、より現代的で女性的。
- トップノート…チェリーブロッサム・マンダリン・ペア・グリーンリーフ
- ミドルノート…ミモザ・グリーンペッパー・ピカケフラワー・チュベローズ・ピオニー
- ラストノート…プルメリア・サンダルウッド・ベチバー
フルーツとフローラル、そしてグリーンがフレッシュに顔を出すトップノートに始まり、ミドルノートではフローラルが優しく表れてきます。ラストノートではプルメリアとウッディで落ち着付きのある印象に包まれます。
カボティーヌ ローズの口コミ
ランバン『Marry me!(マリーミー)』
結婚を連想させる、そのままストレートなネーミングの『マリー ミー!』。その名前のおかげでしょうか、2010年発売ですが瞬く間に定番香水の仲間入りを果たしました。恋愛をテーマにしているだけあって、男性受けはかなりいいです。リボンが付いた可愛らしいボトルも、女子力があがると人気です。
- トップノート…ビターオレンジエッセンス・ホワイトピーチブロッサム・フリージアブーケ
- ミドルノート…サンバックジャスミンアブソリュート・マグノリアブリーズ・ローズペタル
- ラストノート…ホワイトシダー・ビブタントアンバー・ムスクベール
可愛らしささえ感じる軽やかなフルーティのトップノートから始まり、ミドルノートではとても優雅なフローラルが広がります。ラストノートでは上品で甘さもある、アロマティックな雰囲気を醸し出します。
Marry me!(マリーミー)の口コミ
ジョーマローン(JO MALONE)『レッドローズコロン』
世界中から探し求めた7種類のバラをブレンドしました。 スミレの葉とレモン、スペアミントが香る、まるで摘みとったばかりのブーケのような清々しい香りのフレグランスです。
ローズを含んでいるユニセックス香水
ロクシタン『ヴァーベナ』
ヴァーベナを使ったロクシタンを代表する製品。その人気ぶりは「ヴァーベナと言えばロクシタンの香水」と言われるほど。フランス・プロヴァンスのオーガニックな原料を使っています
- トップノート…レモン・オレンジ
- ミドルノート…フレッシュ・ヴァーベナ・プチグレン
- ラストノート…ローズ・ゼラニウム
スッキリとしたシトラス系トップノートで始まり、クールなハーバルなシトラスのミドルノートへ。ラストノートはローズとゼラニウムでエレガントなフローラル。
ヴァーベナの口コミ
imp.『インプ 3 ローズバニラ』
イギリスのティータイムの文化にインスピレーションを受けてつくられたシリーズ。天然香料を惜しみなく使っている上質な芳香が特徴です。シンプルなボトルも上品な香りのイメージを際立たせますね。
- トップノート…ダージリンティー・ベルガモット・ピーチ
- ミドルノート…ワイルドローズ・チュベローズ・ローズゼラニウム・ジャスミン・イリス・ミュゲ
- ラストノート…バニラ・ダージリンティー・シダーウッド・アンバー・ムスク
清涼感あるダージリンティーにピーチの甘さとベルガモットの清涼感が加わったトップノート。ミドルノートでは何種類ものローズを含んだ幸福感あふれる華やかなフローラルブーケが広がります。ラストノートでは上質なバニラにダージリンティーが重なり、ぬくもりのある甘美な雰囲気に包まれます。
インプ 3 ローズバニラの口コミ
ローズを含んでいるメンズ香水
サムライ『サムライ オードトワレ』
俳優のアラン・ドロンプロデュースの、日本の侍をイメージしてつくられたブランド「SAMOURAI」。そのフレグランスラインから1995年に発売された代表作です。ボトルデザインは侍の服装である裃(かみしも)をイメージして、侍の力強さや躍動感を直線と曲線を織り交ぜて表現しています。
- トップノート…ジャスミン・ローズ・ベルガモット
- ミドルノート…レッドペッパー・タラゴン・シダーウッド
- ラストノート…サンダルウッド・ベチバー・ムスク
爽やかで清涼感あるトップノートに始まり、ミドルノートでスパイシーさも感じさせながら、ラストノートでは甘みと落ち着きのあるセクシーな印象に。
ボトルやパッケージの青色からのイメージ通りに清潔感ある香りで、メンズ感もそれほど強くないので、女性の愛用者も多いユニセックス香水です。
サムライ オードトワレの口コミ
ライジングウェーブ『フリー ライトブルー』
元プロ野球選手の新庄剛志氏がプロデュースした、2010年に日本フレグランス大賞にも選ばれている人気作品。メンズにしては珍しいフローラル系で、女性にも使いやすくなっています。
- トップノート…レモン・グレープフルーツ・オレンジオイル・ローズ・パイナップル・ピーチ
- ミドルノート…フレンチローズ・ラズベリー・スズラン・ジャスミン
- ラストノート…シダーウッド・サンダルウッド・アンバー・ムスク・バニラ
瑞々しいフルーティなトップノートから、エレガンスなフローラルのミドルノートへと変化。ラストノートでは落ち着きと安らぎがある印象の中に甘さもあって色気を感じさせます。
フリー ライトブルーの口コミ
まとめ
今回の記事ではローズが含まれている香水を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。「いかにも薔薇の香り」なのか「ほんのり香る程度」なのかは製品によってバラつきがあります。
バラの香りはクレオパトラが愛してやまないほどだったと言われることから分かるように、魅惑的な香水が多いです。
また、香水がない時代にはお風呂に薔薇を浮かべてフレグランスを楽しんでいたそうですから、付ける側と嗅ぐ側のどちらにも愛されやすく使いやすい香りと言えそうです。
ローズの香水、まだ持っていない人はコレクションのひとつに加えて活用シーンの幅を広げていきましょう!
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