世界的なベストセラーのメンズ香水 『BLEU DE CHANEL(ブルー ドゥ シャネル)』 。調香師ジャック・ポルジュが、革新的な技術を織り交ぜて創った名香です。
ちなみに、製品名の『BLEU』はフランス語で「男」や「青」の意味です。英語ではBLUEが青ですが、スペルの順が違ってややこしいですね。要するにシャネルの男性向け香水、よくある「プールオム」がイコールですね。
このBLEU DE CHANEL、実は日本では発売当初は評価が低く、 「ありきたりなものができてしまった」「シャネルの名にふさわしくない」 など、かなりひどく叩かれたりもしました。
ですが、次第にネット掲示板などで 「女性受けがとても良い」 ということが話題になり、ラジオ番組でも紹介されることに。まさに手のひらを返したかのように瞬く間に『BLEU DE CHANEL』は大人気となりました。
女性受けが良いこのフレグランスは、男性が付けるだけでなく女性が付けることも多い、ユニセックスな側面も持ち合わせています。
この記事では、そんな男女ともに愛用される『BLEU DE CHANEL』の香りと使用者の口コミを紹介します。
BLEU DE CHANELのテーマは『自由を生きる男のための香水』
様々な拘束から解き放たれ、誰かの期待通りな生き方ではなく、自分自身の意志の元に生きる男性のために創られた香水です。
自分らしく生きたい男の個性を、力強さと魅惑的なフレグランスで表現しています。まさにシャネルの強い信念・ブランドコンセプトを男性向けに表したと言えます。
私はこのコンセプトに惹かれ、香りはあまり気にせずに コンセプト買い しちゃいました。笑
BLEU DE CHANELの香り
- 香調:ウッディ・アロマティック
- トップノート…レモン・オレンジ・グレープフルーツ・ピンクペッパー・ペパーミント・ナツメグ
- ミドルノート…シダー・ドライノート・ベチバー・ジンジャー・ジャスミン
- ラストノート…パチュリ・フランキンセンス・サンダルウッド・ラブダナム
トップノートはシトラススパイシー。レモン・オレンジなどの柑橘系にペッパーやナツメグのピリッとしたスパイシー。程よい渋みや苦みを与えます。
ミドルノートではジャスミンの甘さも加わり、またシダーなどからアロマティックな香りになります。奥行きがある、甘さを持つセクシーさとなります。
ラストノートではウッディが出てきます。ミドルノートのベチバーなどと相まって男らしい印象を与えます。
BLEU DE CHANELの口コミ
爽やかさの中にもスパイシーと甘さが
トップノートへの口コミでまず挙がってくるのが「爽やかさ」です。レモン・オレンジ・グレープフルーツと言った、まさに爽やかな柑橘系。「トップは爽やかなシトラス」といったそのものズバリなものも。
そしてその次は、「スパイシー」と「ほのかな甘さ」です。ピンクペッパーのピリッとしたところがアクセントとなり、ほのかな温かさが。そしてペパーミントやナツメグからの独特な甘さがほのかに香ります。
これらが相まって 「落ち着いた中にも爽やかさがある」「力強い爽やかさ」 といった口コミに繋がっていきます。
ともするとトニック的な印象も受け、またその力強さの印象を与えるアクセントからはメンズ香水であることをうかがわせます。ですがそこまでメンズ感は強くなく、爽やかさの印象で女性が使用することも多いようです。
より落ち着いたスパイシーさと甘さ
シダーやジンジャーでスパイシーさや温かさを印象付けます。ドライノートやベチバーでさらに甘さを印象付けます。これにジャスミンが加わることで、 全体的にまろやかで品がある香り となります。
ちょっとセクシーな甘さもある奥深い香りの融合となりアロマティックな雰囲気に。このミドルノートでの芳醇さを好きな女性も多く見受けられました。
ウッディな中にセクシーさを
ラストノートでウッディが出てくるころになると、セクシーさも本領発揮してきます。このラストノートの部分が好き、という女性も、ミドルノートに負けず多くいます。 「ダンディなオジサマ」「渋い年配の男性」 といった印象を持たれています。
ラブダナム・サンダルウッド・フランキンセンスがウッディ調の落ち着いた雰囲気を出し、かつスパイシーさも出してきます。パチュリの甘さとスパイシーさも相まって、 男性的な落ち着いた雰囲気の中にセクシーな雰囲気も併せ持つ香り となります。
このラストノートではメンズ感がそれなりに出てくるので、女性が付ける場合にはちょっとてこずるかもしれません。ですが、ラストの甘さが一番いいという人もいますので、最終的には好みの問題ですね。
全体を通しては爽やかさから始まり、時間とともに男性的なセクシーさを出してくるといったところでしょう。
似合う年代は?
大人のセクシーさを感じさせるので、基本的には大人向けです。
一方で「若い世代でも、あまり気負いせず使える万人受けする香水。」と評する人もいます。落ち着いていて品のある香りですので、あまりチャラ付いた感じでなければ若者世代でも使えそうです。
一方、大人が付けた場合は 「クールな大人のイメージ。バリバリ仕事をこなす人。」「大人の男性のセクシーさ。」 や、上で挙げた「ダンディなオジサマ」「渋い年配の男性」といった印象になるようです。
「高校の時に父親のものを借りてみたが、大人になったらまた付けたいと思って、当時は買いませんでした。」という方もいましたので、やっぱりやや大人向けのようですね。
仕事でもプライベートでも使える
使う場所はそれほど選ばない、万人受けタイプです。
いろんなシーンで使われ、特に嫌われる香りではないですね。「ここ一番のプレゼンやデートの時に付けたい。」と言っている人もいましたので、普段使いより、ここぞという時に付けるのもいいかもしれませんね。
女性も付けやすい
女性でも愛用している人がたくさんいます。トップノートでの爽やかさの印象もありますが、全体を通してそんなに癖が強くなく、バランスがいいということで付けやすいようです。
女性が付けた場合は 「できる女性」 といった印象を与える香り。パンツスーツなどマニッシュな服装の時に付けるイメージですね。
女性が付けても周りの女性から好評のようですが、中には「変わった匂いだね」と言われてしまうこともあるようです。メンズ香水ですから、付ける部分や量は工夫したほうがいいかもしれませんね。
女性が男性に付けてもらいたい香り
女性が男性に付けてもらいたい香ということがうかがえます。 「彼氏が付けているときは、思わずにおいを嗅ぎに近づいて行っちゃう。」「旦那からこの匂いがすると、ドキッとしてしまう。」 など、パートナーが付けていて好印象という口コミも。
そのためか、旦那や彼氏にプレゼントした人もたくさんいます。
そして、プレゼントした後に「自分も気に入ってしまったので、二人で同じものを付けてます。」という人がいるのも特徴的です。
男も惚れてしまう香り
他には「香水なんてものは女が付けるものだ!という古いタイプの父に、父の日にプレゼントしました。娘からのプレゼントだからかもしれませんが、気に入ったといってよく付けてくれています。」という声も。
香水に興味がなかった人をも引き付ける魅力がある、とても魅惑的な香りです。
苦手な人もいます
苦手な口コミは比較的少なかったので、万人受けする傾向だと思われますが、それでも合わない人はいます。女性が付ける場合はやはりメンズだけあって、「メンズ感がするところがあって、やっぱり駄目だった。」という人もいました。
「ツンとしたところが強い」「苦手な人にはオヤジ臭いと感じる」「車の芳香剤っぽいところがある」などの口コミがあります。
香りが強い
苦手とは違いますが、「香りが強い」との声はそれなりにありました。どの香水でも同じではありますが、 「付けすぎると香害になる。」 というものです。
「顔に近いところに付けると気持ち悪くなる」「手首に付けると手が顔に近付いた時にキツイ」「腰回りに付けるくらいがちょうどいい」「上品なので、強く出してしまってはダメ」などもあります。また、「付けすぎるとホストっぽくなる」との声も。
付ける場所や量に気を付けて上品に香らせれて、色気のあるいい男・いい女と思われるようにしたいものですね。
忖度されたボトル
とってもスマートでクールな印象のボトルは「インテリアとして飾っておいてもいい」と好評です。
ですが、それ以上に好評なのがフタの部分!マグネット入りでとても開閉が便利。カチッとくっつくので、「しっかり閉める前に何かの拍子で転がってどこかに行ってしまった。」ということもありません。まさにユーザーに忖度した仕様となっています。
まとめ
今回は『BLEU DE CHANEL』を紹介いたしました。
人生のしがらみから解き放たれた、自由を生きる男の香水。その自由を表現するかのように、様々に展開していくフレグランス。爽やかでありながらもセクシーさを放ち、落ち着きと温かみも感じさせてくれます。
トップノートでシトラス・ラストノートでウッディなど、一見よくありがちに思えてしまうところですが、そこはさすがシャネル。実に奥深く華やかでエレガントな広がりを持っている香りなのです。
メンズっぽさはそれほど強くなく、女性の愛用者も多いところも特徴です。昔の整髪剤のような「いかにも男性向けの香り!」じゃないところも、今の人気の理由かもしれません。
男性も思わず一目ぼれしてしまう世界的なベストセラー。 「男たるもの、自由に生きたい!」 という信念を持つ方は、私のように 「コンセプト買い」 してみてはいかがでしょうか!
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