オリエンタルな香り『サンダルウッド(白檀)』の人気香水6選

オリエンタルな香り『サンダルウッド(白檀)』の人気香水6選

いい匂いを嗅いで、気持ちを落ち着けてリラックスしたい。なんていうときってありますよね?そんな時におすすめの香りのひとつが「サンダルウッド(Sandalwood)」です。日本語で言うと「白檀(びゃくだん)」です。

サンダルウッドはお香や仏具・神具としても使われていて、どこか神秘的な雰囲気と清々しさがある上品な香り。仏像などの彫刻にも使われていますので、お寺に行くとなんだか落ち着いた気持ちになれるのも、このおかげだと思います。

このように日本人には昔からなじみが深い香木。その香りは日本だけでなく世界中で愛されれていて、オリエンタルな雰囲気を楽しめると人気。香水やアロマとして多く使われています。

そこで今回は、サンダルウッドを使っている人気の香水(ユニセックス・レディース・メンズ)を厳選して紹介していこうと思います。

いかにもなサンダルウッドフレグランスのものから、強くは感じられないけれど落ち着きやリラックス感を出すものまでさまざま。気になる製品がないか、ぜひチェックしていってくださいね。

それではまず、サンダルウッドについての簡単な紹介から始めて、そのあとでおすすめ製品を紹介していきます。それではどうぞ!


魔除けとしても使われるサンダルウッド

インド原産のビャクダン科の香木で、冒頭でも触れたようにお香や数珠などの仏具としても使われています。それ以外に仏像やお寺自体の建築材としても使用され、特に熱を加えたりしなくてもリラックス感がある清々しい芳香がでてきます。

このように、昔からお香や仏具など神聖なものに使われているので、「邪気を払う」「魔除けになる」「悪霊が嫌う」とされていて、瞑想の時に場を清めるためにも活用されてきました。

香調はウッディ・オリエンタル。落ち着きのある香りで、時間がたつと甘さが漂います。スパイシーさや深みもあるためキレと持続性があり、ラストノートに味付けとして含めている作品が多いです。

特に性別や年代を選ばずに使えるので、香水だけでなくルームフレグランスなどいろいろなものに使用されています。

持続性が高くて強めなので、アロマでエッセンシャルオイルを使う場合は付ける量に注意して、衣類に付かないようにしましょう。

それではサンダルウッドが使われている人気の香水をユニセックス・レディース・メンズと紹介していきます。


サンダルウッドが使われているおすすめ香水(ユニセックス)

武蔵野ワークス『フローラル・フォーシーズンズ サンダルウッド(白檀)』

フローラルフォーシーズンズというフレグランスブランドのシリーズのひとつる『サンダルウッド(白檀)』。ユニセックスですが、ややレディースよりです。

このシリーズでサンダルウッドが使われているものは、他に「ブルーモスク」「シルクロード」「ステイ」「ミラージュ」がありました(既に廃盤です)。それぞれ香りの印象が違いますが、特にこれが一番白檀を感じさせます。

  • 香調:ウッディ、グリーン
  • トップノート…レモン・スミ・ビャクダン
  • ミドルノート…ビャクダン・ヒノキ・パチュリ・ベチバー・ジャスミン
  • ラストノート…ビャクダン・オークモス

一般的にはラストノートにサンダルウッドを隠し味的に入れてくるのですが、この香水ではすべての段階に織り交ぜているのが特徴。神秘的なフレグランスをこれでもかと味わわせてくれます。

トップノートではレモンやスミを感じさせながら、ウッディーでグリーンなミドルノートへ移ります。そしてパチュリやジャスミンを纏いながら落ち着きのあるラストノートへ。オークモスもあり、より一層落ち着いた雰囲気を出してくれます。

こちらも上で名前を挙げた「ブルーモスク」などと同じく廃盤になってしまいましたが、「白檀2019」として後継作品がでています。

サンダルウッド(白檀)の口コミ

旦那が愛用しています。白檀と銘打った香水でもそれぞれに違いがあるようですが、そのなかでもコレが一番のお気に入りみたいです。私もたまに借りていて、かれこれ4本くらいは使っています。(40代女性)
アジア雑貨屋のような匂いではなく、お寺の匂い。お坊さんの袈裟からしそうな匂い。まさに和のテイスト。同じものですがサンダルウッドではなく、あえて和名の白檀と表現したい。これぞ求めていた芳香です。(30代女性)
お香のような深みのあるオリエンタル。でもけむったい感じはなくスパイシーさやシャープさを感じます。ルームフレグランスにもしています。(40代男性)

白檀を前面に出しているので、お寺・お香という印象を受ける人がたくさんいました。あまりに前面に出てるので。付けすぎたつもりでなくても強めと感じる人も一定数いました。

武蔵野ワークス『白檀2019』

上で紹介した『サンダルウッド(白檀)』の後継にあたる作品です。基本的な香りの構成は前作と同じで、白檀をメインにしたフレグランスを楽しむことができます。

精油に比べれば再現度は劣りますが、それは製品ジャンルが違うから仕方がないことだと思います。同社製品はキンモクセイもそうですが、再現度がかなり高いと評価されていますので、香水で白檀を感じたい人にはおすすめの逸品だと思います。

コモライフ『ビューナパルファン白檀』

トップにシトラスが入っていて、吹いたときから気持ちをリフレッシュできそうなスッキリ感。次第に柔らかく上品な白檀が出てきて、お寺のようなオリエンタルな雰囲気を楽しめます。

武蔵野ワークスの作品に比べると弱めの傾向なので、ほんのりと穏やかに感じたい人におすすめ。

サンダルウッドが使われているおすすめ香水(レディース)

ゲラン『サムサラ』

名香『ミツコ』を出しているゲランの作品。この名前は「輪廻転生」を意味するサンスクリット語です。インド原産で仏教の道具などに使われているサンダルウッドの神秘性をあらわしているネーミングですね。

また、レディースとしては世界初のフローラル・ウッディ・オリエンタルノートと言われています。

  • 香調:フローラル、ウッディ、オリエンタル
  • トップノート…シトラス・イランイラン
  • ミドルノート…ジャスミン・イリス
  • ラストノート…トンカビーン・サンダルウッド・バニラ

オリエンタルで落ち着いたフレグランスですが、パウダリーな甘さもあります。全体を通して柔らかく暖かい、包み込んでくれるような印象です。

サムサラの口コミ

上品なサンダルウッドの匂い。ちょっと強めなので人によっては甘さがきついかも。夏には不向きかな。(30代女性)
ここまで白檀が出てくる香水は珍しいですね、好き嫌いは出てしまうと思います。私は好きなのでお寺のような雰囲気で心落ち着きますが、苦手な人だとオバアチャンぽいイメージにでもなるのでしょうか。(30代女性)
名前の由来の通り、東洋的な神秘的な雰囲気を感じられます。落ち着き、静けさ、暖かさといった崇高さ。何かに包み込まれているようです。(20代女性)

濃厚さもあって好き嫌いも分かれる傾向がありますが、落ち着いた雰囲気や甘さを十分に楽しめるフレグランスです。ゲランは大人なフレグランスが多いので、若い世代が使いこなすには難しいかもしれませんが、サンダルウッドが好きなら人には試してみる価値はあります。

グレ『カボティーヌ』

ボトルが特徴的なロングセラー作品。純真無垢な印象と、ちょっと挑発的な印象が合わさった小悪魔的なフレグランス。そのこともあって、男性受けも上々でえす。

  • 香調:フローラル、グリーン
  • トップノート…タンジェリン・ジンジャー・イランイラン、など
  • ミドルノート…ジンジャーリリー・ワイルドヒヤシンス・チュベローズ、など
  • ラストノート…サンダルウッド・パチュリー・ムスク、など

トップノートは柑橘系から始まり、ちょっとスパイシーさも見え隠れ。ミドルノートでフローラルが、ラストノートでもサンダルウッドやムスクで落ち着きのある雰囲気に。全体を通しては爽やかなフローラル。

カボティーヌの口コミ

普段使いにしやすい、場所や年代を気にしないアイテム。若干強めなので付ける量には注意が必要ですね。ほんのりとした甘さで、それが自然に馴染んでいく感じです。(30代女性)
母が昔から愛用しています。幅広い年代に使われるロングセラーなんですが、私はそこまで好きっていう感じにはならなかったです。好みがわかれるのは仕方ないことですからね。でもお値段も手ごろだし、爽やか系フローラルが好きな人は試してみてもいいかと。(30代女性)
大学生の時ちょっぴりセクシーさを出したいときに付けていました。ちょっとどこか挑発的なスパイシーさがありますが、可愛らしさもあって、若い世代でも使えます。男子受けは良かったですよ。持続は短めかな。(20代女性)

爽やかでありながらちょっとセクシーさもあります。サンダルウッド感はそれほどでもないかもしれませんが、ラストの落ち着いた雰囲気を出す隠し味として利いているようです。

シャネル『No.5』

マリリン・モンローの「私のパジャマはシャネルのNo.5だけ」でお馴染みの、歴史に残る名香。それもあってかセクシー系のイメージが強い作品ですが、シックでエレガントなフレグランスでもあります。

  • 香調:フローラル、アルデハイド
  • トップノート…ネロリ・レモン・ベルガモット・アルデハイド
  • ミドルノート…ジャスミン・ローズ・イランイラン・イリス・ミュゲ
  • ラストノート…サンダルウッド・シダーウッド・バニラ・ベチバー・アンバー・ムスク・シベット

女性らしさが漂う濃厚なフローラル。それはまるで色々な花をまとめたブーケを抱えているかのようなイメージです。ラストノートではリラックスできる雰囲気が漂います。

上品で落ち着きがあるオリエンタルなニュアンスがサンダルウッドらしさといったところでしょうか。

No.5の口コミ

花束の中に石鹸。甘さもあるので人によってはちょっと濃いと感じるかも。オードトワレにすればもう少し爽やかかも。いい匂いなのは間違いないと思うので、付け方をちゃんとすれば「いい女」を出せるんじゃないかな?(20代女性)
若いころはちょっと苦手でしたが年齢とともに自分に馴染んできました。大人に似合うっていう感じですね。きつめなので、そこが若い世代には敬遠されるかもしれないけれど。。。(30代女性)
マリリン・モンローのイメージが先行してセクシーな先入観がありましたが、実際には素敵なフローラルです。上品で優しい印象もあります。ちょっと真似して寝る時に付けてみましたが(さすがに服は着ています)、寝つきが良かったような気もします。(30代女性)

カルバンクライン『エタニティ』

続いても、歴史に残る名香のひとつに挙げられる作品。カルバンクラインの娘さんも愛用しているほか、いろんな国の有名人が使っています。日本では上戸彩さんや椎名林檎さん、長谷川京子さんが愛用しているようです。

  • トップノート…フリージア・マンダリン・ピーチ
  • ミドルノート…スズラン・ホワイトリリー・マリーゴールド・ナルシス
  • ラストノート…サンダルウッド・パチュリ・アンバー

爽やかで甘みのあるトップノートに始まり、次第に上品なフローラルへと変わってきます。ラストノートが落ち着きのあるクラシカルな印象を醸し出しますが、古臭いわけではなく、現代でも使いやすくなっています。

日常使いからちょっとかしこまったシーンまで、幅広く活躍してくれる逸品です。

ヴェルサーチ『ヴェルセンス』

イタリアのファッションブランドヴェルサーチから2009年に発売された作品。レディースにしては珍しいスクエアボトルで、真ん中にメデューサが付いています。

  • トップノート…ベルガモット・グリーンマンダリン・オプンティア(ウチワサボテン)
  • ミドルノート…ヒメノカリス・カルダモン・ジャスミン
  • ラストノート…サンダルウッド・シダーウッド・オリーブツリー・ムスク

柑橘系のフルーティノートで始まって、そのあとにフェミニンなフローラルが続いてきます。カルダモンのスパイシーさがアクセントになって、女性っぽさの中にも筋の通ったピシッとした印象を加えます。

ラストのサンダルウッドやシダーウッドのウッディノートが、ピシッとしたところを引き継ぎながら上品な深みのある残り香を作り出します。フェミニンさがそれほど強くないので、意外と男性使用者も多い作品。

サンダルウッドが使われているおすすめ香水(メンズ)

アランドロン『サムライ』

アランドロンがプロデュースした人気ブランド「サムライ(SAMOURAI)」。その中で一番オーソドックスでありながら、長く根強い人気を誇っているのがこの作品。

  • 香調:セミオリエンタル
  • トップノート…ジャスミン・ローズ・へスぺデリック
  • ミドルノート…レッドペッパー・タラゴン・シダーウッド
  • ラストノート…サンダルウッド・ベチバー・バニラ・ムスク

上品なフローラルで始まって、次第にスパイシーさが出てきます。ラストにはウッディ系の落ち着きの中にバニラの甘さが加わりセクシーさも感じられます。

初心者にも使いやすいフレグランスで、メンズっぽさも強くないので女性の愛用者も多いです。女性受けもいいので、「香水詳しくないけど、とりあえずいい匂いをさせたい」というメンズにおすすめ。

カルバンクライン『エタニティ フォーメン』

レディースのエタニティと対になる作品で、カルバンクラインの娘さんの恋人のために作られたんだとか。日本では高橋克典さんや嵐の相葉雅紀さんなどが愛用しているようです。

  • トップノート…マンダリン・ラベンダー・グリーン
  • ミドルノート…ジャスミン・バジル・ゼラニウム・セージ
  • ラストノート…サンダルウッド・ヴェルティヴェール

グリーン系の爽やかさにセージやバジルが重なって、清々しくキリッとした印象を出してくれます。ジャスミンなどフローラルもあり、あまりメンズくさくないので女性の愛用者も多くなっています。

キリッとしたところにサンダルウッドの奥ゆかしさが加わって、上品で知的な男性を演出できます。レディースと同じく、日常からフォーマルまで幅広く使えます。

ヴェルサーチ『エロス フレーム』

ヴェルサーチの人気作品「エロス」のアレンジバージョンとして2019年にリリースされた香水。「フレーム(炎)」の名前から連想される真っ赤なボトルが、男の情熱をあらわしています。

  • トップノート…キノット・レモン・マンダリンオレンジ・ブラックペッパー・ローズマリー
  • ミドルノート…ローズ・ゼラニウム・ペッパー
  • ラストノート…テキサスシダー・パチュリ・トンカビーン・バニラ・サンダルウッド・オークモス

フレッシュなシトラスにペッパーがスパイシーを加え、より大人びた印象に。それをローズが包み込み、上品さも醸し出します。シダーやサンダルウッドがウッディな男の魅力を出しながら、バニラやトンカビーンの甘さが色気を演出。

さいごに

今回はサンダルウッド(白檀)が使われている香水を紹介してきましたが、いいなって思えるものは見つかりましたか?個人的には武蔵野ワークスさんの作品がイチオシです。

お香などでもよく使われているサンダルウッドは、オリエンタルで神秘的なフレグランスです。どこかエキゾチックな雰囲気もあり、それも相まって女性からもとても人気な香料です。エスニックやアジアンテイストのファッションによく似合いそうですね。

近年ではインド産の良質なサンダルウッドが手に入りにくくなっていますので、お気に入りの作品が見つかったら早めに確保した方がよさそうです。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました