エルメス(HERMES)の「庭」シリーズこと「庭園のフレグランス」と言えば『ナイルの庭』が人気ですが、今回ご紹介するのは 『屋根の上の庭』 。
なんともお洒落なネーミングとそのデザイン。なんとなくジブリ映画を思わせるような雰囲気があります。
『ナイルの庭』がメンズ人気香水で1位を獲得したことでも有名ですが、この『屋根の上の庭』は、それよりも女性的でより中性的なフレグランスとして人気があります。
その香りはフルーティーで優しく、シーンを選ばず、男女隔てなくオールマイティーに普段使いができる ユニセックス香水 です。
この記事ではそんな『屋根の上の庭』について、具体的な香りの種類や愛用者の口コミを紹介していきます。
屋根の上の庭のコンセプトと香り
この『屋根の上の庭』は、専属調香師のジャン=クロード・エレナによってつくられた、『地中海の庭』『ナイルの庭』『モンスーンの庭』に続く庭シリーズ第四弾の作品です。そののちに発売された『李氏の庭』を含めて、シリーズは全部で5作品になっています。
今作のコンセプトは、名前からわかる通り 「屋上庭園の香り」 。庭園を手掛ける庭師が持つ、静かでいて確固たる哲学で造り上げられている庭園の香り。そこに咲く様々な草花、雑草に至るまでを端正に造りこんだことでできる、さりげない自然を表現しています。
庭園というコンセプトからも分かるように、性別や年齢に関係なく、誰にでも合わせやすいナチュラルなフレグランスです。いかにも香水といったイメージもなく、さりげなく香らせる美学にマッチしている作品と言えます。
また、使用シーンにおいても万能タイプです。カジュアルシーンはもちろんのこと、ビジネスなどのフォーマルなシーンでも合わせやすく、ファッションも選びません。
パッケージには製品名の通り「屋根の上の庭」が描かれていますが、これはエルメス本店の屋上庭園なんです。気品高くありつつもカジュアルで自然な雰囲気。白地を基調にし、庭の部分を緑を主調に描かれたこのパッケージ。
強い自己主張はせず、それでいて確かな存在感を示していますね。透明感ある緑色のボトルも、ブランドを象徴しているかのような高貴なデザインに仕上がっています。
屋根の上の庭の香り
- 調香師:ジャン=クロード・エレナ
- トップノート…バジル・グリーングラス・アップル・ペアー
- ミドルノート…ローズ・マグノリア
- ラストノート…オークモス
フルーティーな瑞々しいトップノートで始まり、ミドルノートでは安らぎとエルメスらしいエレガントさのあるフローラルへと変化。ラストノートはモスが全体をスマートに落ち着けてくれます。
柑橘系を適度に抑え、さわやかで上品、かつ、ナチュラルで男女ともに年代を問わず使える作品に仕上がっています。実際にジャン=クロード・エレナがパリにあるエルメス本店の屋上庭園を訪れ、それにインスピレーションを受けてつくられた作品なので、大自然をモチーフにしたそれまでの3作品に比べると都会的な印象を受けます。
屋根の上の庭の口コミ
ここでは実際に使った方の口コミを紹介していきます。いろいろな方の意見や感想を参考にして、自分自身に合っているのかどうかみてみましょう。
『ナイルの庭』よりも女性的・中性的な香り
シリーズ品の『ナイルの庭』よりも女性寄り、中性的という感想が多く挙がっています。どちらもユニセックスですが、ナイルはメンズ香水ランキングで上位に入るほどなので、メンズっぽさを感じる人がいるようです。
一方『屋根の上の庭』はフルーティーフローラルの香調に仕上げられているので、比較すると女性寄り・中性的と感じるようです。
柑橘系の中にも草木系の香り
フルーティーとフローラルがメインですが、グリーンも入っています。それが爽快感を出しているんですね。花と果実に草木が加わることで「庭」が完成し、それを纏うことで本人や周りの人にナチュラルな心地よさを与えてくれます。
周りに対して不快感を与えないかどうかは重要な要素ですよね。強い香りではなく、ふんわりと優しく爽やかなので、周りに対して嫌味なく使えます。
持続時間は短めの傾向
持続時間に関しては短めだと感じている人が多いようです。ですがほとんどの人が、それをマイナスポイントとはとらえておらず、「製品の性質上仕方がない」と受け入れています。
もし持続が長かったら、その分香りも強くなってせっかくの上品なフレグランスが台無しになることが分かっているからなんでしょうね。
「アトマイザーは必須ですね!」という方もたくさんいましたので、外出先でもしっかりと楽しみたい方は忘れずに用意してくださいね。
万人受けする香りではない?
なかには苦手という人もいらっしゃいます。グリーン系が入っている分爽やかですが、苦手な人には「青臭い」「キツイ」「男性用整髪料」などのように感じられることがあるようです。
香水は付け方を変えるだけでも感じ方が変わってきますので、色々試してみてはいかがでしょうか。
初夏から夏をイメージする香り
GWのころの新緑の瑞々しさを纏ったり、梅雨の時期の鬱屈した気分を変えるために付けたり、また真夏の暑さを爽快な気分にするために使ったり…と、緑が多い季節に重宝します。
もちろん秋冬に使っても問題ありませんよ。汗のにおいが混ざっても嫌な臭いにならないようなので、それもありがたいですね。
まとめ
今回はエルメスの香水から、屋根の上の庭についてお届けしました。「庭」シリーズを併用されている方が多くいましたが、その中でもナイルの庭と併用している方が多かった印象です。
柑橘系はあるものの、それを抑え目にして草木をイメージした「新緑の瑞々しさ」を表現している爽やかな香りです。苦手な人には瓜系がきついととられてしまうようですが、周りに自己主張しすぎないので、周りに苦手な人がいても、そこは気にせず使えるでしょう。
自己主張しない分、ビジネスシーンでもプライベートでも分け隔てなく使うことができます。商談や食事会などで相手に不快感を与えることなく自分の存在をアピールできます。
普段香水をしない男性は、さわやかに自分をアピールできる、この屋根の上の庭を、ここぞという時にさりげなく使ってみてはいかがでしょうか。
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