【いまどきの香水の付け方】体のどこに付けるのが流行りなの?

男女ともに香水は体の一部と言われているぐらい大切な存在です。なぜなら、その人が身にまとっている「匂い」というのは、その人を印象付ける大きな要素のひとつだからです。

香りは自分がリフレッシュできるだけではなく、周りにも大きく影響させるもの。スメルマネジメントなどと言われるようになりましたが、逆に体臭や口臭はマイナスの印象でしかありません。

そこで今回は、香水の付け方をメインに、正しい使い方と注意点、使い分けについてもご紹介していきます。


香水の付け方、間違えていませんか?

【いまどきの香水の付け方】体のどこに付けるのが流行りなの?

香水の付け方にもいろいろなルールがあります。ファッションはその時代のトレンドにも左右されがちですが、愛用者であるなら基本的な使い方の知識は抑えておきましょう。

テレビドラマや芸能人の影響なのかはわかりませんが、以前はこんな香水の付け方が流行った時代がありました。

手首に2~3プッシュし、しっかりと擦り合わせてから首筋に付ける。

最近では、この付け方は典型的なNGとされています。「香水なんて別に好きに使えばいいじゃん…」という気持ちもわかりますが…。

具体的になにがNGなのかというと、まず手首で擦り合わせること。手首に付けるのは問題ありませんが、擦り合わせることがダメなんだそうです。なんでも、摩擦によって成分が破壊されてしまうんだとか。

香りはふんわりと漂わせることが最大のポイントとされています。なので、擦り合わせるのではなくポンッポンッと叩きながら伸ばして、香りを落ち着かせることが良しとされています。

首筋に付けるのもNG

首筋に付けることもNG。

香水はアルコールが主成分で出来ています。アルコールは温度が高いと揮発しやすくなるため、香りがたちやすいと言われています。このため、顔に近い場所に付けると、揮発する香りを思いっきり吸ってしまうことになり、自分の匂いに酔って気分が悪くなる可能性があります。

そして首筋は鼻から近いため、直に嗅ぎ続けることになり、鼻が効かなくなってさらに足してしまうんだとか。これではせっかくの香りが台無しです。昔流行ったように『手首で擦り合わせて首筋に付ける』なんて一番やっちゃいけない使い方だったんです。

デコルテゾーンも避けた方が良いとされている場所です。特に夏場は直射日光が当たる服装になることがありますし、比較的鼻に近い場所なので嗅覚が麻痺したり、匂いで酔ってしまうことがあります。

直射日光の影響を受けやすいところ、汗が出やすい脇の下なども避けましょう。汗と混ざると予想外の臭いになります。

香水を付ける際のポイントと注意点

香水を付けるときの基本的な注意点

香水を付けるときに注意すべき基本的なこと、それは「清潔な肌」に付けるということです。ここでちょっと余談になりますが、香水の歴史をひも解くと、本来の目的は3つあると言われています。

  • いい香りを楽しむもの
  • 性的な魅力をアピールするもの
  • 体臭を和らげるためのもの

特に体臭予防の目的で使われていた過去が長く、ヨーロッパでは水が非常に貴重であったため、シャワーや入浴が頻繁にできず、貴族であっても簡単に済ませたりするだけだったということはよく聞くことです。

だからこそ、香水は水の貴重な地域や国で盛んに作られ、発達してきたのでしょう。

しかしながら、汗ばんだ肌に香水を付けるということは、自分の体臭と混ざってしまい、本来の香りとは違うものになってしまいます。それをわざと狙うのであれば話は別ですが、気に入った香りを変化させずに楽しみたいときには、清潔な肌に使うことが大事です。

つまり、脇の下などの汗をかきやすい部位に付けたりすると、汗と混ざってしまい、本来とは違うものになってしまいます。このため、現代においては汗をかきやすい箇所は避けるのが本来の楽しみ方といえます。ただし、どんなに清潔な肌でも個々の体臭と反応するのはいたしかたありません。

ここで言いたいのは、汗をかきやすい箇所は極力外すようにして、できるだけ本来の香りを楽しめるようにということです。


プッシュ回数・使用量も気を付けて!

いい匂いと感じるようなものであっても、匂いが強いと「香害」になってしまいます。付ける量が少ない分にはあとから足して行けばいいのですが、最初からいきなり付け過ぎてしまった場合は洗い流したりエタノールを染み込ませたコットンなどで拭いたりしなければ落ちません。

最初に強いものを嗅ぎとってしまうと自分の嗅覚が鈍るため、必要以上に付け過ぎることになりかねません。まず10cm~20cm離れたところからプッシュしましょう。そのあとで足りないようだったら足す感じです。くれぐれも少しずつ足して行くイメージを持ちましょう。

ノズルが長いボトルだとワンプッシュで出る量も多いので、いくつかの香水をローテーションで使っている人は、ボトルによってプッシュする力をちゃんと調整しましょう。

香水の香りは3段階に変化する

香水の香りは3段階に変化する

香水を付けていると、時間の経過とともに次第に香りが変わっていくことをご存じでしょうか。付けてすぐを「トップノート」、次第に「ミドルノート」「ラストノート」というように3段階の香調に分けることができます。

トップノートは「ヘッドノート」、ミドルノートは「ハートノート」、ラストノートは「ベースノート」と表現をされることもあります。ちなみにこの「ノート」というのは「香調(香りの調子)」のことを意味しています。

  • トップノート…香水を付けてから10分くらいの間の香調
  • ミドルノート…10分くらい経ってから3時間くらいの間の香調
  • ラストノート…3時間以降の香調

香るメカニズムは「揮発性」です。このため製品によってもトップノートやミドルノートの香る時間には違いがあります。上の時間はあくまで目安としてみてください。ミドルノートが一番綺麗に芳香しますので、待ち合わせの30分から1時間くらい前だとちょうどいい香りで相手と会うことができますよ。

付け直す時は4~5時間はあける

香水を付けてから時間が経過すると、自分ではなんとなく弱くなったと思いがちですが、実は自分の鼻が慣れてしまっただけのことが多いです。

そのため1回目から2回目までの時間をしっかりと意識してあけましょう。朝付けてお昼休みに付け直す、退社する前に軽く付ける、これぐらいが時間としてちょうどいいサイクルになります。

体の部位別!香水の正しい付け方

実際に付ける部分は脈打つ部分、すなわち体温が高いところがおすすめとされています。上記の注意点も考慮すると、香水が揮発して下から上にふわっと香るという意味で、足首や太ももの裏などの下半身が特におすすめです。

他にも、耳の後ろ 、腕の内側、手首、足首、肘、腰、お腹なども良いと言われていますので、部位別に見て行きましょう。

耳の後ろやうなじ

耳のうしろやうなじ

耳の後ろやうなじは持続がよいといわれます。体温が高いので香りがたちやすいのも理由としてあるのでしょう。夏場は汗をかきやすくなるため、清潔なティッシュなどでふきとって付け直すというひと手間で良い香りを保てます。

ただし、先に説明した通り「首筋周辺」はNG。くれぐれも鼻に近い部分は避け、耳の後ろやうなじに少量に留めて下さい。



腕や手首

腕や手首

ファッション誌やネットの口コミなどで一般的によく言われるのが手首。これは香水の付け方の基本で、「脈打つ部位に付けると香りが立つ」と言われているからです。

腕や手首で注意したいのは、手に付かないようにすることです。手は日常でよく使う部分なので、香りが邪魔になることもあります。

また、夏場は半袖になったときに紫外線が当たるのも注意したいところ。香水の成分のなかには紫外線によって化学変化をきたすものがあります。これは賛否ありますが、肌にシミを作ってしまう可能性はゼロではありません。

もしも、どうしても手首や腕に付けたい場合には、スキンケアなどで紫外線対策をしっかりとされたうえで使うことをおすすめします。手首よりも、ひじの裏側付近が良いかもしれませんね。

ウエスト、腰周り

ウエスト、腰周り

ウエスト、腰周りでは、汗をそれほどかかない横の部分に付けるのがおすすめ。背中は暑くなくてもストレスを受けたり気持ちが動揺したりしただけで汗をかく人もいるので、自分の体質によって考慮しましょう。

太ももの内側

太ももの内側

太ももの内側は体温も高く、よく立つ部位です。しかし下半身のため、それほど強く香らず、良い意味でふんわり香るのがポイント。「無難」という意味で程良い主張ができる、非常におすすめできる部位です。

足首、アキレス腱

足首、アキレス腱

足首やアキレス腱であれば、汗をかくことはさほどない箇所ですし、付け直しも簡単にできます。足ですから、香りが立ち上ったとしてもそれほど強くはなく、ほのかにふわっと感じる程度ですので、食事会のシーンでも大丈夫そうです。

ただし、足の裏は汗をかきやすいのでNGです。

衣服や髪に付ける方法も

衣服や髪に付ける方法も

衣服に付けるときには、できれば裏側にしてシミにならないように注意したいものです。その場合、スカートやパンツであれば裾のほうにしておきます。

あるいは、ハンカチやコットンに香水をしみこませ、それを衣服のポケットに入れて置く方法もあります。

肌が弱くて付けられない、強い香りが好きじゃない、という方は髪に付けるタイプもおすすめです。ただし、そのまま髪に付けるのはやめましょう。一度手のひらにスプレーして毛先を軽くかき上げるようにして付けます。

ただこれだと手のひらに付着してしまうので香りが邪魔になってしまう場合も。そういう事態を避けるために髪専用のアイテム『ヘアフレグランス』を使うのもおすすめです。風が吹いて髪がふんわりと揺れた時、フワっと自然に香る、さりげなさを演出できるのが人気です。

香水の種類によっても付け方を変える

香水の種類によっても付け方を変える

香水とひとくちに言っても、その濃度によって付け方を変える必要があります。濃度が高いタイプを多量に付けてしまうと、あまりの強さでそばにいる人が体調不良を訴えたりすることもあるので要注意です。

以前の記事でも紹介しましたが、香水は主に香料とアルコールで出来ており、その濃度によって種類が変わります。「パルファム」が最も香料濃度が濃く、順に「オーデパルファム」「オードトワレ」「オーデコロン」と濃度が薄くなっていきます。香料の種類にもよりますが、基本的に濃度と香りの強さ・持続時間が比例します。

目安としては以下の通りです。

  • パルファン…香料濃度:15~30%、持続時間:約7時間
  • オードパルファン…香料濃度:10~15%、持続時間:約5時間
  • オードトワレ…香料濃度:5~10%、持続時間:約3時間
  • オーデコロン…香料濃度:2~5%、持続時間:約1時間

細かい規定があるわけではなく、それぞれのメーカー・製品で変わってきます。あくまで目安としてとらえてください。

パルファン

「パルファン」は最も香りが強く、日本では通常販売されていません。もし海外などで使用する機会があればできるだけ少量を薄く伸ばして付けましょう。香りが強いので足首など下の方や、比較的体温が低めの膝の内側にするといいでしょう。

オードパルファン・オードトワレ

オードパルファンは割とハッキリとした強めの香り、オードトワレは最も一般的な強さです。香りは下から上に香るので、上半身ではなくなるべく下の方に付けるようにします。太ももや腰回りなどがいいでしょう。弱めのタイプだったらもう少し上でも大丈夫です。ひじの内側や手首、少量なら耳の後ろやうなじなどなど。

体温によって香りの出方も変わりますので、比較的強めのオードパルファンでも手首に付けて大丈夫なこともありますし、比較的弱めのオードトワレでも腰回りで十分ないい匂いになることもあります。これらを参考にしながら自分に合った部分を見つけましょう。

オードトワレはあまり飾らず自然につけられるのが人気の理由ですが、パーティーなどでは香りがハッキリとした「オードパルファン」が向いています。また食事の際は強い香りを避けるなど、TPOによって使い分けていくのが上手な香水の使い方と言えます。

オーデコロン

「オーデコロン」は弱い香りのため、初心者に使いやすいものになります。弱めなのでデコルテゾーンでも大丈夫なものもあります。とは言っても付け過ぎは酔ってしまったり香害になったりしますので気を付けたいところです。

日常使用しやすい「オードトワレ」や「オーデコロン」の付け方

オードトワレやオーデコロンの付け方

日常使用しやすい濃度になっている「オードトワレ」や「オーデコロン」はスプレータイプのものが多く、扱いも簡単です。あまり強い香りは嫌だという人にはちょうどいいでしょう。

でも、簡単にワンプッシュでどこにでも付けられるため、自分では気づかないうちに何回もプッシュしてしまったり、周囲にとって香害になっているかもしれません。

自分の嗅覚はすぐに慣れてしまいますが、周囲は違います。日本人はもともと肌に直接香水を付ける文化がなかったため、「ちょっと控えめかな」と思うくらいでちょうど良かったりします。

では、そのための方法をいくつか紹介します。

アトマイザーを使う

朝ガッツリ付けて香りを一日持たせるという考え方ではなく、朝は少なめにして時間が経って香りが消えてきたらアトマイザーを使ってまた少し付け直すのが理想です。

アトマイザーの場合ミストが細かく出るタイプのものもありますので、たくさん出し過ぎるのを防ぐこともできますよ。

ミストのなかをくぐる

肌には直接付けず、衣類への移り香でもいいのです。空間にワンプッシュしたあと、下に落ちてくる細かなミストのなかをくぐるという方法があります。これはワンプッシュする場所や衣類へのシミ、顔に付かないように注意することも考えなくてはなりませんが、全身にまんべんなく程良く付けるという意味ではおすすめの方法です。

コットンにワンプッシュして付ける

コットンにワンプッシュしてから付けたいところにのばしていくのもいいでしょう。コットンにいったんとると、量を調節できるのがメリットですが、コットンに浸み込んでしまう分がもったいないという否定的な意見もあります。

その場合には、肌に付けたあとのコットンをタンスやクローゼットに入れておき、衣類に移らせて、衣類からも同じが香りが立ち上るようにするといいでしょう。

ただ、衣類に香水がついたコットンが触れてしまわないようにしましょう。触れたところが変色したりシミになったりします。直接衣類に付かないように、不織布やティッシュなどにいったんくるんでクローゼットに入れるようにしましょう。



香水の保管にも気を付けましょう

香水の保管にも気を付けましょう

付け方にどんなに気を付けていても香水自体がいたんでしまったら元も子ありません。普段からしっかりと保管して質のいい状態を保っておきたいものですよね。傷んでしまう主な原因には「温度変化」「光」「空気接触」があります。

温度変化は物質の膨張や収縮に関係していて、物質の品質安定のためには低温状態がいいとされています。また一定の温度のまま温度変化がないことが望ましいとされています。冷暖房の影響を受けやすいところに置いておくとON・OFFの影響で温度差が出てしまうので避けた方がいいでしょう。

直射日光が当たらないところに保管するのも重要です。太陽光には人が浴びれば日焼けをするだけのエネルギーがあるわけですから、香水の品質にも影響を与えてしまいます。また家庭の電灯でも少なからず影響がありますので棚などにしっかりとしまいましょう。

空気接触も品質保持のためには避けた方がいいです。特に酸素は物質を変化させる性質を持っているので厄介です。短期間ですぐに劣化するほどの影響力ではありませんが、大容量で購入した場合は気を付けた方がいいでしょう。

以上をまとめると、「温度変化がなく光が当たらないところにしまい、空気に触れないようにしっかりと蓋をする」ということです。食品ほどシビアに考えなくて大丈夫ですが、こういったことが品質保持に影響することを意識しておくと、良い品質のまま長持ちさせられるのではないでしょうか。

保管する環境としてはワインセラーや冷蔵庫が適していると言われています。香水の保管のためだけにこれらを揃えることは難しいですが、すでにワインセラーを持っている人や、自分用のミニ冷蔵庫を持っている人は試してもいいかもしれませんね。

アトマイザーを保管に活用している人もいます。残り少なくなった香水はボトルの中に空気が多く入っています。使用頻度が少ない香水の場合、空気に接している期間が長くなってしまうので、それを移し替えて接触を避けることができます。ボトルを落としてしまった場合少しの隙間から空気が入ってきますので、アトマイザーに移すことで空気接触を減らすことができます。

香水はTPOをわきまえた使い方・付け方をするのがマナー

香水はTPOをわきまえた使い方・付け方でさりげないお洒落を!

香水は嗜好品ですが、自分だけが楽しめれば良いという身勝手なものではありません。ビジネスシーン、学校、ご近所付き合い、親戚関係、友達や彼氏・彼女…と、私達はさまざまな人間関係のなかで、自分をどう演出するかを考えるわけですが、香水に関しても同じことが言えます。

香水をスマートに扱っている人はお洒落ですし、周囲に気を遣っていることも感じとれます。そういった心遣いまで出来る人が上級者といえます。

昔と違い、今の時代ではフレグランスの付け過ぎや体臭などは「香害」として敬遠される傾向にありますので、不快に思われない、ちょうどよい香りをいつも保つことを目指しましょう。

香りのお洒落は、目に見えないからこそ難しいと感じてしまいがちですが、付ける量や場所に迷ったら控えめになると思われる方法を選んでいくようにしましょう。