『コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)』の香水まとめ

独創的な世界観を持つ日本発のファッションブランド「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」。イッセイ・ミヤケやヨウジ・ヤマモトとともに、1980年代以降のファッションに世界的な影響を起こした一大ブランドです。

既存の概念にとらわれない個性的なファッションで有名になったブランドだけあって、香水も個性的です。それまで常識となっていた調香のルールや考え方に縛られない自由な発想で、これまでになかった新しい香りを作っていると評価されています。

性別の区分けも独自のスタンス。レディース・メンズ・ユニセックス(男女兼用)と作られていますが、あまりその枠にとらわれない香りとなっています。例えば、レディース香水だけど男性でも使える、かといってユニセックスのような使いやすさではなくてちょっと癖があるような。ファッション同様に人を選ぶ傾向があると言えそうですね。

今回はそんなコムデギャルソンの香水をまとめて紹介していきたいと思います。個性的な香水、この機会に是非チェックしておきましょう。また記事後半にはブランドの略歴もまとめましたので、興味のある方は併せてご覧下さい。

コムデギャルソン オードパルファム

 

1994年に発売された、コムデギャルソン最初の香水。「香水と薬のアプローチ」というアバンギャルドなコンセプトを最初の香水から提示してくるところはコムデギャルソンらしいですね。

トップノートはカルダモン・コリアンダー・ガルバナム・ナツメグ・シナモン・ペッパーなどから、キリっとしたスパイシーな印象。ミドルノートではローズやハニーがスパイスに甘さを重ねます。ラストノートではラブダナム・シダーウッド・サンダルウッド・アンバーなどがスパイスをまろやかにして馴染ませてくれます。

甘さがあまりないユニセックスな傾向ですが、スパイスが強めに出る人にはメンズ寄りと感じられるようです。

またスパイスのためか「胃腸薬」「漢方薬」というイメージを持つ人もいるので、「香水と薬のアプローチ」がしっかり実現できているのではないでしょうか。そして薬っぽく感じてしまっても、それを苦手と取る人だけでなく好意的に取る人もいるのが、この香水の不思議なところ。

コムデギャルソン オードパルファムの口コミ

  • 「友達から、思ったよりメンズっぽかったから合わない、ということでもらいました。私は嫌いなにおいではなかったのですが、確かに人を選びそうです。スパイスが利いたにおいが最初から出てきて、次第に弱まりながほのかな甘さと馴染んで行く感じかな。私にはきりっとしたクールビューティーな女性という印象です。」
  • 「甘いタイプは苦手なので、これくらいスパイシーさがある方が逆に私には使いやすいです。ですが、いわゆる女の子らしいものではないので、デートのときに付けて行って男性に好印象を与えようという場面には合わないです。むしろ自分のスタイルを突き通すかっこよさかな。そういう意味ではギャルソンらしいですね。」
  • 「時間が経つと白檀のような香りがしてきて、どことなくお香のような雰囲気です。それにスパイシーさが加わった感じで、どことなくセクシーさもあるかな。スパイスが強いところはちょっと苦手ですがお香のところは好き。なので外出前に部屋に吹いて、帰宅時にお香を感じて癒されるように使っています。」
  • 「濃い目のスパイシーさにウッディな雰囲気。上品で知的な男性を演出できるので、何年か前から僕の愛用品になっています。周りで使っている人がいないので被らないのもいいです。女性が付けても仕事ができる女性というイメージを演出できるのではないでしょうか。ただ好き嫌いが分かれそうですが。濃い目なので付けすぎも注意ですね。」

コムデギャルソン2 オードパルファム

 

1999年委発売された、日本の書道をイメージしてつくられた作品。シプレーとフローラルの香調で、男性的とも女性的ともとれる要素がバランスよく調和しています。

テクノとオーガニックという正反対の要素をうまく調和させている、芸術性の高い独特な作品。書道をイメージしているだけあって墨が使われていますが、学校の習字の時間に使う墨汁ではなく、ちゃんとした上質な墨を感じさせます。

トップノートはテクノ(技術的、科学的)な香料のアルデヒドに、マンダリンオレンジ・アンジェリカといった香料が重なり合うことで、フレッシュさと甘さを感じられます。

ミドルノートはナツメグ・マグノリア・ウェストインディアンリーフなどから、フローラルの中にグリーンとスパイスも混ざった、華やかになりすぎない落ち着いた雰囲気に。

ラストノートは墨やパチュリ・アンバー・ムスクなどから、オリエンタルでウッディな香りに包まれます。

コムデギャルソン2 オードパルファムの口コミ

  • 「墨やウッディによるものなのでしょうか、お寺で感じるようなお香のような雰囲気を感じました。でもただそういう古風というか東洋的なだけでなく、ちょっと現代的なシャープな印象も感じられるので、それがテクノとオーガニックの融合ということなのでしょうか。和な落ち着きと都会的現代的なクールな印象が同居する不思議な香水です。」
  • 「友達が持っていて試しに1回借りたのですが、お香っぽいところに何か違和感があってダメでした。他のお香っぽいものは特に問題なかったのですが、なぜかギャルソン2は無理でした。友達はアルデヒドが強めだからかもね、と言っていました。その友達から香る分には気にならないんですけどね。ギャルソンの服のように気に入るかどうかハッキリわかれる傾向があるのではないでしょうか。」
  • 「ユニセックスで使えると口コミで見ましたが、私にはもっと女性寄りな雰囲気で、もし男性が使うなら若い年齢の人までかな、と個人的には思います。私の肌だとフローラルもあるし、ラストの方でウッディの中にもパウダリーな甘さもそれなりに感じられるので、同じ匂いを男性から嗅いだら違和感があります。私が自分で付ける分には、周りからも褒めてもらえるし、とても気に入っています。」
  • 「フローラルの中にちょっと尖がったようなスパイシーな感じがあって、最初自分には合わないかなと思ったのですが、だんだんとお香のようなウッディな雰囲気になって、甘さも感じられたので大丈夫でした。ユニセックスで使えるという口コミが多いだけあって、いわゆる女性的な雰囲気ではなくて、ピシッと決めたスタイリッシュな感じです。」

ワンダーウッド

 

名前の通りウッド系の香料をふんだんに使った神秘的な印象の香水。ウッドの他にスパイスやお香っぽい印象もあり、落ち着きのある大人の雰囲気を感じさせます。

トップノートはペッパーやベルガモットでサッパリとした雰囲気。ミドルノートからラストノートにかけてはウッディに。シダーウッド・アガーウッド・ガイアックウッド・サイプレス・パチュリ・サンダルウッド・ベチバーとまさに樹木を再現するかのようなウッディノート。その中に甘さも感じられ癒しのある雰囲気に包まれます。

ウッディなので男性的ですが、サンダルウッドなどのお香的な香り好きな女性も愛用しているようです。

ワンダーウッドの口コミ

  • 「名前の通り木の匂いです。ウッディ系というようなニュアンスではなく、本当にウッド・樹木というくらいに木を感じられます。それこそ、森林浴をしているようという感想はワンダーウッドのためにあるというくらい。ほのかに甘さも感じられるのが甘い樹液を思わせる、というくらいに、僕の心を森の中に連れて行ってくれます。」
  • 「旦那が使っていて、私も大好きな香水です。スパイシーな印象から始まって、その後は神々しい木々に囲まれるような、気持ちが清らかになるような感じです。私が付けると男性的になりすぎるので、出かける時には付けないで、家でリラックスしたいときに勝手に旦那のものを借りてソファーとかにプッシュしています。」
  • 「実家に帰省した時に父が付けていて存在を知りました。サンダルウッド好きの私はすぐに反応、試しに借りたところ、好みにどストライク!さっそくメモって購入しました。ウッディなのでいわゆる女性的な雰囲気というのは全くと言っていいほどありませんが、女性が付けてもかっこいい雰囲気になれると思います。少なくとも私は周りから褒めてもらえていますので、リピート間違いなしです。」
  • 「ウッディの中にグリーンも感じられて、草木が茂る森を歩いているような雰囲気。特にミドルノートからのウッディが何ともいえない魅力を放ちます。樹木の温かみある雰囲気に包まれて心癒されます。落ち着きのある紳士的な大人の男性の雰囲気を出したいときにおすすめ。彼女も、なんか落ち着くと言って臭いを嗅いでくるので女性受けも悪くはないと思います。」

アメイジングリーン

 

ボトルの色から連想されるグリーンノートにガンパウダーを加えた独特な調香。有機物とミネラルにフレッシュな香りを加えた絶妙なバランスの作品となっています。

  • トップノート…パームツリーリーブス・グリーンペッパー(ピーマン)・霧(dew mist)・ジャングルの葉
  • ミドルノート…ツタの葉・オリスルート・コリアンダーシード・サイレックス
  • ラストノート…ガンパウダーアコード・ベチバー・スモーク・ホワイトムスク

ピーマンを割ったようなちょっとスパイシーさがあるグリーンにアクアティックなフレッシュさが加わって、自然を感じさせるトップノート。それをミドルノートでマイルドな印象に包み込みます。ラストノートではスモーキーな印象の中に、ムスクの甘さや温かみが感じられます。

スパイシーさがあるメンズっぽい瑞々しさで始まりますが、女性でも使えるという声も多いユニセックスな香水です。

アメイジングリーンの口コミ

  • 「はじめの方はスパイシーさがあってメンズっぽい感じなんだけれど、時間が経ってくると甘さも出てきてちょっとスモーキーな感じ。何故かこの香りが私には癒しになるというか落ち着く感じです。私が付けるのにはちょっとメンズ感が強めなので会社に付けて行くことはないですが、一人で出かける時や家でのんびりする時に癒しとして付けています。」
  • 「友人カップルが二人で使っていて、私も一度借りてみました。ユニセックスで使えると思いますが、私にはどちらかというと男性から香ってきた方が素敵だと感じました。女性が使う場合は、トップがメンズっぽいので男性的なキャラの人でないと違和感があるかも。」
  • 「見た目通りのグリーン系の爽やかさでスッキリとした印象です。会社にも付けて行っているのですが同僚からもいい匂いだと言ってもらえるし、取引先の人からも何を付けているか聞かれることもあるくらい。最初はアクアな感じとスパイシーさもあるフレッシュな印象だけど、ラストの方になってくるとムスクな甘さも出てきて、女性でも使えそうな柔らかい印象になります。」
  • 「女性でも使いやすいメンズ香水、というような印象でした。それが悪いわけではないのですが、ギャルソンだったらもうちょっと癖が強いのかなという先入観が強すぎたせいか、ちょっと物足りない。逆を言えばギャルソンの中では比較的使いやすいのかなとも思います。最初の方は葉っぱや草を感じさせるグリーンで、だんだんと落ち着いてきて、甘さもあるウッディスモークな印象になっていきました。」

ファレル ウィリアムス ガール

 

大ヒットとなったファレル・ウィリアムスのアルバムにインスピレーションを受けて2014年につくられた作品です。ファレル・ウィリアムスのアルバムのタイトルをそのまま使い「ガール」と名付けられました。ボトルのイラストはポップアーティストのKAWS(カウズ)によるものです。KAWSのお約束の、目を×にするデザインはボトルキャップに生かされています。

  • トップノート…ネロリ・ラベンダー・ホワイトペッパー
  • ミドルノート…イリス・スティラックス(エゴノキ)・バイオレット
  • ラストノート…パチュリ・ベチバー・サンダルウッド・シダーウッド

フローラルにスパイシーさが乗りシャープで心地よい印象のトップノートに、ミドルノートではフローラルの中にパウダリーとウッディで力強さも感じさせます。ラストノートでもウッディが出てしなやかさのある優しい雰囲気に包まれます。女性らしさのあるフローラルにウッディやスパイスが加わることで、ユニセックスなテイストとなっています。

ブラックペッパー

 

この香りを身に着けていることは、暗闇にあなたの目をゆっくり適合させているようにです。時間がたつにつれ信じられない豊かさの詳細が明らかにされる。

そのよい香りは深く、ホットおよび油性であるけれども、同時に、それは骨と同じくらい乾燥している。tonka豆の燃やされた砂糖は、炎の中でカラメルになっているヒマラヤスギログのエッジのように、コショウの焼く熱を軟化させる。顕著にパリパリし、風通しがよいよい香りは熱い灰からフェニックスのように明らかになる。続く印象を残すために十分に洗練されていています。

Blackpepperはセクシーで、現代、および前衛的な香水の傑作といえます。 Notes: Black pepper, cedar, patchouli, agarwood (oud), tonka bean, musk Blackpepper

ホワイト

 

ザクロ、ペッパー、コエンドロ〈ショウズク〉5月のローズ、スズラン、シナモン葉、クローブ、ナツメグ、ヒマラヤスギウッドのノート。

ブルー セドラ

 

おいしいビターなアコード、メタリックなローズ、そしてバージニアのシダーウッドの予期せぬ競演。シダーウッド、ジュニパーベリー、アンジェリカの根、そしてバラのノート

ブランド「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」の略歴

『コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)』の香水まとめ

コムデギャルソンは川久保玲氏が1969年に立ち上げたファッションブランドで、通称「ギャルソン」として親しまれています。

川久保氏は1942年東京生まれ。1964年に慶応大学(文学部哲学科)を卒業、旭化成に入社して宣伝部でスタイリストとして働き始めます。

1967年にフリーのスタイリストになり、その際、撮影で必要な服(川久保がイメージした服)が見つからないときに自分で作るようになったのがデザイナーになったきっかけです。スタイリストだけでなくデザイナー・パタンナー・縫製から仕上げまでを、一般的なデザイナーのように専門学校に通うことなく、自分自身で手掛けるようになった、とても異色な存在です。

そして1969年にコムデギャルソンを立ち上げ、1973年に株式会社を設立します。1975年には東京コレクションに初参加、そして1981年にパリコレクションに初参加。初のパリコレクションの時は、欧米の女性の体のラインを意識したデザインとは異なる、直線的でノンセクシャルなデザインでファッション界に一石を投じました。

翌1982年のパリコレクションでは、その時代のファッションではタブー視されていた黒を多用し、そして穴があいたデザインで「黒の衝撃」と波紋を呼びます。「西洋のファッションへの冒涜」と否定的な意見もあれば、「新しい美しさの提案」と称賛する意見と、まさに賛否両論となりました。

その後、黒をメインにしたスタイルを定着させ、国内外で評価を得るようになります。1980年代の日本国内においては、「カラス族」と呼ばれる、おかっぱ頭の女性がコムデギャルソンの黒い服で身を包むというスタイルが流行るなどの社会現象にまでなったほどです。

パッドを体につけて不自然なコブを作った「こぶドレス」や、縫製の代わりに粘着テープで付けたジャケットを発表するなど、前衛的なデザイナーとして世界に影響力のあるデザイナーの地位を確立しました。

1983年には家具を展開する「コムデギャルソン ファニチャー(COMME des GARÇONS FURNITURE)」、1994年には香水やキャンドル等を展開する「コムデギャルソン パルファム(COMME des GARÇONS PARFUMS)」を設立し、ファッション以外にもビジネスを展開しています。

まとめ

今回の記事では、独特な世界観で異彩を放つ「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」の香水を紹介しました。

ファッション同様に、周りに流されない独自の世界観を表現しているオリジナリティの高い香水が多く展開されています。その分好き嫌いが分かれやすい傾向でもありますが、逆に気に入った人はとことんハマってしまう中毒性があるのも魅力ではないでしょうか。

強烈な個性を醸し出せる高級香水。使っている人も少ないので、周りと一線を画す自分だけの個性を演出したい人におすすめの香水と言えますね。