ナイル川の雄大な自然の風景画像から始まりましたが、私がナイル川と聞いて真っ先に思いつくのが、高級ブランド エルメス(HERMES) から発売されている香水『ナイルの庭(UN JARDIN SUR LE NIL)』。
「香水なに使ってるの?」と聞かれたら、「エルメスのナイルの庭だよ(・ω・)キリッ」と、つい言いたくなっちゃうぐらいオシャレなネーミング。いかにも「カッコつけてます」感のない、自然なシャレオツ感。さすがハイブランドといったところでしょうか。
見た目もまるで宝石のよう…。オブジェとして部屋に飾っておきたくなります。
ちなみに私もずっとこれを愛用しています。特に春夏にいい感じ(・ω・)キリッ
パッと見のデザインは、下にいくにつれて濃くなるグリーングラデーション。透明感があって見るからに爽やかな印象です。
ナイルの庭は、通称「庭シリーズ」と言われるエルメスの「庭園のフレグランス」のひとつで、この庭シリーズは他にも『屋根の上の庭』『地中海の庭』『モンスーンの庭』『李氏の庭』があります。
ナイルの庭は、 庭シリーズの中で一番人気。そして メンズ人気ランキングでも1位を獲得。
自然をイメージして作られたフレグランスなので男女問わず使える ユニセックス香水 としても有名です。
今回はそんなエルメスの『ナイルの庭』について、その香りの特徴や使用者の口コミを紹介していきます。
ナイルの壮大な自然にインスパイアされて完成した香水『ナイルの庭』
2004年にエルメスの専任調香師に就任した、天才調香師 ジャン=クロード・エレナ 。彼によって生み出された 「庭園のフレグランス」シリーズ。その中の第二弾として発表され、かつシリーズナンバーワンの人気を誇るのがナイルの庭です。
庭園のフレグランスは、彼が世界中を旅してまわった中で、そこで感じた雄大な自然からのインスピレーションを元に生み出したフレグランス。都会で生活していても、このフレグランスを身に付けることで、心をまるで自然の中へにいるかのような世界へと導いてくれます。
ナイルの庭は、名前からわかる通り ナイルの豊かな自然にインスパイアされ、そのイメージにあったフレグランスをつくりあげた作品。発売は2005年で、10年以上たった現在でも高い人気を誇るエルメスを代表する作品のひとつです。
ナイルと言えばやはりナイル川が有名ですが、これはアフリカ大陸にある世界最長の川です。たしか全長6,000キロぐらいの長さがあったかと思いますが、これは日本2つ分の長さ。とんでもないスケールですね、そりゃインスパイアされてしまうのも頷けます。もしインスパイアされたのがアマゾン川だったら「アマゾンの庭」になったのでしょうか?
ちなみに「オブジェの秘密」というタイトルで、公式ページに次ぎのように特徴が説明されているので、そちらを紹介しておきますね。
「グリーンと植物の匂い。水と砂の匂いからみずみずしさを新たな解釈で表現しました」ジャン=クロード・エレナ
散策の出発点となったアスワンからナイル川流域の川面に浮かぶ島が印象に残り、この香りが誕生しました。
《ナイルの庭》は陽光と生命力、自然の豊かさときらきらとした輝きのある庭。グリーンマンゴー、ロータス、シカモアウッドを思わせる香り。
引用:HERMES
ナイルの庭だけに限らず、この庭シリーズは 透明感があって万人受けしやすいのが魅力のひとつ。それもそのはず、香水文化がヨーロッパほど根付いていないアジア圏をターゲットにしているから。
そのため、いわゆる「香害」とされてしまうことがない、とても 軽やかなフレグランスに仕上がっています。
ユニセックスフレグランスの定番
レディース・メンズとちゃんと分けられれている香水は、当然それぞれに魅力がありますが、時には独特の甘さやスパイシーさが苦手に感じることも。その点ユニセックスの場合はそういった癖がなく、文字通り男女どちらでも使えます。万人受けしやすく 初心者にもおすすめのタイプです。
その ユニセックス香水の中でも、定番とされているのがこのナイルの庭。ジャン=クロード・エレナがエルメスの香水を手掛けるようになってから、売り上げが3倍にも伸びたと言われていますから、それがこのシリーズの品質の高さを物語っていますね。
香水を使ったことがない男性が恋人からプレゼントされて初めて付けたのがナイルの庭で、そしてそのまま数年たった今でも使っている。というケースもありますし、パートナーが使っているのを借りて、気が付いたらカップルで一緒に付けていることもあるくらい。
それくらい初心者でも使いやすく、男女関係なく使いやすい作品。10年以上人気であり続けている、まさにユニセックス香水の定番中の定番と言えます。
@cosme香水人気ランキングでメンズ部門第1位!
洗練されたコンセプトと高級感漂うデザイン、そしてナイルの庭という一見変わったお洒落なネーミング。特にメンズからの人気が高く、人気ランキングのメンズ部門では『ブルガリ プールオム オードトワレ』と並んで長らく1位2位の座を争ってきました。
さすがに発売から10年以上たっていろんな香水が増えてきましたから、今では1位獲得とまではいきません。それでも未だにトップ10入りは果たしていのはさすがの一言!
当然ながら評価が高く、☆5.3と最近発売されてランキング入りしている製品に引けをとりません。口コミ件数も、ゆうに1000を超えています。他の口コミサイトでも5段階評価で☆4.1以上を取っていますし、Amazonでも☆4を獲得しています。
その香りは爽やかで嫌みがないため、ビジネスやフォーマルなシーンで使えると評判。しかし男性用として垣根があるわけではなく、女性でも使用できるユニセックス香水として認められています。実際に、女性からの人気も抜群。
フルーツのフレッシュさとほのかな甘さ。香水といった人工物でありながらも、そう思わせないとてもナチュラルな仕上がり。いかにも香水といったイメージがなく、そういったところが男女隔てなく愛されているのも頷けます。
高級感のある柔軟剤のような、ナチュラルな香り
- 香調:フルーティー、グリーン、ウッディ
- トップノート…グリーンマンゴー・ロータスフラワー、など
- ミドルノート…イグサ・シカモアウッド・ピオニー・ヒヤシンス、など
- ラストノート…イリス・インセンス・シクラメンウッド、など
トップノートはシトラス、グリーンマンゴー、ロータスフラワーがフレッシュに出てきて、ミドルノートはイグサ、シカモアウッドがグリーンノートを放ち、ラストはウッディが安らぎを演出します。
最初にフルーツのフレッシュな酸味が感じられ、徐々に甘さのある香りに変化していきます。
私も日常的に使っているんですが、友人からは 『柔軟剤の香りがする』 と言われることが多いです。柔軟剤と言っても様々ですが、共通している特徴は、無難な爽やかさ。せっけんというかベビーパウダーというか、そういった清潔感ある雰囲気があります。
いかにも「香水使ってます!」とは気づかれないぐらいナチュラルで、気分転換やリラックスできます。睡眠前に枕や布団に軽く吹きかけたりするのもおすすめです。
中には 「グリーンマンゴーの匂いがする」と例える人もいるぐらい爽やかな甘さがあります。ただ、ベリー系などのいかにもなスイーツの甘い匂いが好きな人には少々物足りないかもしれません。
グリーン系に分類される理由としては、イグサという畳に使われる草の香りが使用されているからです。夏の雰囲気も感じますね。完全なグリーン系は独特の青臭さが目立ちますが、このナイルの庭は一部にグリーン系成分を使用しているだけなので、嫌な青臭さはありません。
ナイルの庭の香りを色に例えると、青や緑をイメージできるかと思います。全体としての香調は、フルーティー、グリーン、ウッディといったところでしょう。
ボトルデザインは洗練されたクリアなグリーングラデーション
ボトルデザインも洗礼されており、蓮をイメージした緑色の美しい見栄えで、多くの口コミからも人気の高いデザインです。
- 『芳醇でキラキラと輝くいのちと光のフレグランス』
- 『ナイルのほとりに広がる緑と砂の黄金色のボトル』
エルメスがデパートでの販売を主流としていたため、過去にデパートで購入した方が多い香水でもあります。まるで化粧品のような、使用後はオブジェクトとしてそのまま部屋に飾れるぐらいの高級感を感じます。
なお、容量は 30ml、50ml、100ml があり、ボトルの高さのサイズが変わってきます。デザイン的には50mlは可愛くてお洒落な感じ、100mlは高さがあるためスタイリッシュでお洒落な雰囲気があります。
使った方の口コミから分かるナイルの庭の香りの特徴
香りの印象は?
爽やかで嫌味がなく、使い勝手がいい印象を受けますね。軽いので会社などでも不快感を与えることはないでしょう。甘さが強くないので、甘いものが苦手な女性にも好かれているようです。
夏っぽい印象ですが寒い時期に使えないということではありません。冬用のお気に入りを決めているわけではないのであれば、一年通して使っても問題なさそうですね。リフレッシュしたい時の気分転換用にもよさそうです。
男性も女性も使える
上でユニセックス香水の定番と紹介しましたから、わざわざ言うまでもなかったかもしれませんね。ナイルの庭について調べているとき、他のユニセックス製品に比べても男性からの口コミ数が多いように感じたので、さすがメンズ部門で1位を獲得してきただけのことはあります。
爽やかで甘さ控えめ。特に悪目立ちする要素がない、万人受けタイプのテッパンフレグランスと言えるのではないでしょうか。
きつさがなくてとても使いやすい
接客業をしているのですが、仕事の時に付けて行っても周りに迷惑にならない素敵な香りです。普段は仕事中には付けていなかったのですが、ある休日に急遽出勤することになって、その時すでに付けていたのでやむを得ずそのまま出勤。
その日にあるお客様から香水のことを褒めてもらったので、それに気を良くして次の日から付けるようになりました。強い自己主張をしないで、しっかりと好感触なのでとても使いやすい。もっと前から使っていればよかった。(30代男性)
香水にはアルコールが使われていますから、そのアルコール臭が気になってしまうことはよくあると思います。またアルコールはそれほどでなくても香料が強くて、ということも…。
慣れている人はそれぞれの製品特性に応じた使い方ができるかもしれませんが、慣れていない人はそうもいかないですよね?その点ではきつさがないので使いやすくて、初心者向けでもあると言えそうですね。
自分自身が気持ち悪くなることもないですし、周りの人に迷惑をかけずに使うことができそうです。
感じ方は人それぞれ!他にもいろんな口コミがありました
人気作品だけあって、上で紹介したもの以外にも様々な口コミがあります
とりあえず旦那には「仕事ができる、知的で爽やかな男」が演出できるよ、と適当なことを言って使わせています。会社で女子社員から褒めてもらえたことがあったようなので、そのまま気に入って使い続けています。実際イメージが良くなったようで、新入社員からは仕事ができそうな人と思われてるっぽいです。(30代女性)
持続性はあまりないようですが、それはそれでこのフレグランスの個性として受け入れましょう。弱くなれば付け足せばいいだけですし、必要以上に持続してしまう香水に比べたらかなり使いやすいですよ。あとで付け足すのが面倒だからといって、一度に大量に付けるのは控えましょう。
ナイルの庭以外の『庭シリーズ』もチェックしておこう!
エルメスを代表する香水『庭シリーズ』こと 「庭園のフレグランス」。一番人気はナイルの庭ですが、他にも 『屋根の上の庭』『地中海の庭』『モンスーンの庭』『李氏の庭』があります。こちらもまた変わったネーミングでお洒落ですね。
それぞれにコンセプトや香りの特徴が違いますので、エルメスが好きな上級者はシチュエーションや季節に合わせてこの庭シリーズを複数使い分けています。
『屋根の上の庭』
『地中海の庭』
『モンスーンの庭』
『李氏の庭』
エルメスの香水『ナイルの庭』まとめ
今回はエルメスの香水「庭園のフレグランス」から一番人気の『ナイルの庭』について紹介しました。
自然にインスパイアされて作り上げた香水ということもあって、その香りは至ってナチュラル、強すぎることもなく、性別場所問わず誰にでも使いやすいユニセックスタイプのフレグランスと言えます。
「学生時代に出会ってから、今でもずっと使っています。」という社会人も多く、ビジネスにもプライベートにも幅広く活躍してくれるはず。いかにも「香水付けてます!」な安っぽさもなく、どちらかというと落ち着きのある大人向け。良い意味で30代や40代にも似合うと言えそうですね。
まだ香水を使ったことがない初心者さんにもおすすめ!ドラッグストアに置いてある廉価なフレグランススプレーを使うより、ナイルの庭でワンランク上の雰囲気を醸し出してみてはいかがでしょうか。
記事中でも紹介しましたが、他の「庭園のフレグランス」の記事もありますので、併せてチェックしてみて下さい。
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