2017年9月に発売されたレディース香水 『ガブリエル シャネル』 。シャネル(CHANEL)にとっては十数年ぶりの新作であり、テレビCMや雑誌でも話題となっています。
発売されて間もないにも関わらず、アットコスメの 『ベストコスメアワード2017 下半期フレグランス新人賞』 を獲った、注目度の高い作品のひとつです。
その価格からみてもなかなか高級な逸品で、無料配布されたサンプルが転売される事態にまで発展したほど(・ω・)
今回はそんなガブリエル シャネルの香りや使用者の口コミを詳しく紹介していきますので、購入を考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
ガブリエル シャネルのコンセプト
ココ・シャネルの出生名である 「ガブリエル」 を冠したこの作品は、現代の 「情熱をもって力強く生きる女性」 を表しています。それはまるで自身が持つ、自由と輝きにあふれた生き様を表しているようですね。
まさに、 「なりたい自分」 を表現するにふさわしい香水と言えます。
ガブリエル シャネルの香り
4代目調香師:オリヴィエ・ポルジュによる 「4つの白い花から織りなされるホワイトフローラルブーケ」 の香りです。透明感あるフローラルで、フルーティー・フレッシュ・優しさなどを織り交ぜた、とても上品な芳醇さを醸し出します。
公式HPには以下のように書かれています。
どこまでもピュアなフローラルノート。ホワイトフラワーの香りは、ボトルのグラスの輝きと呼応するような4つの白い花々のブーケから成るコンポジションです。それは、包み込まれるようなやさしさとエキゾチックな魅力があふれるジャスミンとグリーン&フルーティなイランイランの輝き。そして、はじけるようにフレッシュなオレンジブロッサムの香りの中に、極上の美しいドレスを思わせるようなグラースチュベローズが顔をのぞかせます。
これこそが、究極の白い花。輝きときらめきに満ちあふれた真のフェミニニティを体現したシャネルの花なのです。
ボトルも光を纏いとてもキラキラと輝いています。まるで液体だけがそこに漂っているかのような印象を与えるほど、繊細で透明感のある洗練されたつくりです。
トップノートからラストノートまで大きく変化のない、 フローラルのシングルノート 。主な香料は、オレンジブロッサム・イランイラン・ジャスミン・グラース産チュベローズの4つの白い花。そしてそれらを引き立たせるために、サンダルウッド・マンダリン・グレープフルーツ・ブラックカラントなどが調香されているようです。
シングルノートとは言ったものの、 全く変化がないわけではありません 。付ける状況によって差はあるにしても、変化はあります。
変化があまり感じられない場合は「シングルノート」と感じる程度ですが、それなりに感じ取れる場合は、「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」と分けられなくもない程度に変化があります。
トップノート
最初はフルーティーな酸味と苦みを感じます。これはオレンジブロッサム(ネロリ)をメインに、マンダリン・グループフルーツ・ブラックカラント(カシス)を感じ取れたのでしょう。「とってもピュアな感じがします。」という人もいました。
また、人によってはこの部分でスパイシーさを感じることも。この場合はサンダルウッドの影響でしょうか。
ミドルノート
時間がたつと、トップノートでの酸っぱさや苦みが弱まり、甘さとフローラルが出てきます。このフローラルが出てくる部分が、まさにこの作品の真骨頂と言えるでしょう。4つの花が見事に調和して「ホワイトフローラルブーケ」をなします。
ですが、4つともバランスよく香ってくるかというと、そうでもありません。「特に香るのはこの2つ。」と名前を上げる方もいれば、「その時によって強く香ってくるものが違う。」との声もあります。
ラストノート
ラストノートではやや石鹸ぽい雰囲気を感じ取る人もいます。エキゾチック系やウッディ系という人もいれば、渋み・えぐみがあったという人もいます。
- 「ホワイトムスクが入っているかも??」
- 「ラストになってやっとジャスミンっぽさを感じた。」
- 「ラストノートのジャスミンとイランイランがとても素晴らしい。」
- 「ラストがいい。かなり甘さを感じる。」
やっぱりシングルノート?
このように人によって受ける印象が大きく分かれます。「トップからミドルにかけての香りの変化がとても素晴らしい」という人もいます。さらにラストノートはバリエーションはかなりのもの。
ですが、基調としてはシングルノートです。言葉にして書き出すとはっきりと分かれるように感じてしまいますが、先に述べたように「分けられなくもない程度」です。
まず基本の 「4つの白い花から織りなされるホワイトフローラルブーケ」がそこにあって、それにちょっとしたアクセントの変化があるニュアンスです。よほど香りを敏感に察知できる人には、ちょっとしたアクセントといったレベルではなく、しっかりと嗅ぎ分けられるのかもしれません。
また、 体温気温で感じ方が変わる ので、そういったことも影響していそうですね。
ガブリエル シャネル使用者の口コミ
洗練されたボトル
中身もさることながら、洗練されたボトルデザインも注目されています。その透明感あふれるつくり。香水の持つピュアさを印象付けるようなエレガントなデザインになっています。
実際に、
- 「ボトルが綺麗なことも後押しして購入しました。」
- 「部屋に置いておいてもオシャレでかっこいい」
- 「使い終わってもボトルは残しておきたいくらい気にいているデザインです。」
という方が多数います。
また、ピュアさを表現するためか、とても薄いつくりになっているのですが、とても丈夫な出来上がりとなっています。薄いため重さもなく、持ち運びもしやすいと好評です。
らしくない香り!?
シャネルほどのブランドになれば 「らしさ」 がユーザーの中に記憶されています。唯一無二のブランドであるがゆえに個性があり、それを苦手とする人もいれば、だからこそいい・それがいい、という人もいます。
ガブリエル シャネルは、いい意味でも悪い意味でも、そんな 「らしさ」が薄まっている 特徴があります。それもあってか、巷では 「賛否両論」な状態になっています。
独特のキレのある香りが薄くなっている分、今まで苦手だった人達からは、
- シャネルなのにきつくなくて、使いやすい。
- いい意味で個性がなくなっている、癖がない。万人受けすると思う。
- 今までのシャネルにない感じ。
- 一般受けしそうなフローラル。
- 苦手だった人でも、これだったら大丈夫かも。
と言った口コミが挙がっています。反対に、否定的なものとしては、
- らしさがなくなった。「これぞシャネル」的なものが感じられない。
- 「他社の〇〇に似ている」こういうイメージになったら、ブランド力が落ちたということ。
- よくある普通の香水になった。
などが挙がっています。
その一方で 「シャネルらしさを感じますので、シャネル好きの方は気に入るでしょう。」 という方もいます。
感じ方は人それぞれとしか言えないのですが、付けた瞬間はシャネルっぽさが薄れていて、そこで好き嫌いが分かれる。しかし、全体を通すと、ちゃんと「らしさ」も出ていて、そこまで違う印象ではない。といったところでしょうか。
また、ブランドへの先入観をなくしてニュートラルなスタンスで纏ってみれば、香りそのものを楽しめるかもしれませんね。
気温の変化を受けやすい!?
これはどの香水でも言えることなのですが、他のものよりも体温の影響による香りの変化が大きい印象を受けます。同じ人でも、「夏場に付けたときはどこかで嗅いだことあるような香りでした。」「涼しくなって時に付けたら、ふわっと花の香りがしてきて、花束に顔を近づけたような匂いでした。」とかなり印象が変わるそうです。
気温・体温といった温度による影響を受けやすいようです。「シングルノートなので、購入するかどうか悩んでいる」という人もいたのですが、気温次第ではトップノートからラストノートといった繊細な変化を感じ取れるかもしれません。「体温で匂いが柔らかくなった。」という人もいますので、季節を変えて試してみてもいいのではないでしょうか。
夏には向かない香り!?
では、夏のような暑い季節には向かないのかというと、そういうわけでもありません。9月に発売されたので秋冬のイメージがあるかもしれませんし、実際に「秋冬向きのフレグランス」と口コミをしている人も多いのですが、「一年通して付けられる」「夏でも使える」という人もいます。
ですが、やはり傾向としては涼しげな季節の方が向いている印象の口コミが多く、「真夏に付けたらむわっとくる」「暑い時期だと匂いに酔ってしまう」との声も。
熱に弱い傾向があるのでしょうか、暑い時期は付ける場所や量に気を付けた方がいいですね。
オバサン臭い!?
中には苦手な人もいます。そういった人にとっては「時間がたったら中年女性を思わせるにおいになった」「厚化粧をした人の匂い」「デパート一階の化粧品売り場の匂い」など、「いかにも化粧品」といった印象を与えるようです。
中には「テスターを付けて帰ったら、旦那にオバサン臭がするぞと言われた。」という人もいます。
付けた本人が感じることもあれば、嗅いだ周りの人が受け取ることもあるようです。付ける量や場所を調整して程よく香らせた方がいいですね。
高級感あふれる上品なフローラルです!
- 大人な女性らしい爽やかなフローラル。
- 瑞々しいフレッシュでフルーティーなお花。
- 花束に顔を近づけた感じ。濃厚だけど酔わない。
- この匂いの虜。まさに甘美。
- 時間がたっても違和感なく自然。
- さっぱり感を出しつつ女性らしさを出したいときに付ける。
- 重くなくて、どんなシーンでも使える。
- 可愛らしいタイプではないが、包み込まれるような優しい感じ。
- 温かみがある。
などなど。 「テスターを嗅いだら、好みにドンピシャ。買って帰りました。」 という人もいます。このみにはまった人にはかなり好感触です。
意外と男性も使える!?
意外とあった口コミが「男性的なところもある」というもの。悪い意味で「付けたてが男性の整髪料っぽい」「ミドルあたりでおじさん臭が」「男くささがある」との声もあったのですが、それが逆に「メンズ香水っぽいところもある」との印象にもなっています。
「ガブリエル・シャネルの生き様を、男性っぽいニュアンスで表現したのかな?」という感想を持つ人もいて、「香り薄めのメンズ香水、として発売してもいいのでは?」という方もいました。
「いかにもシャネルな強さがない」仕上がりになっているので、あえて男性がつけるのもアリかもしれませんね。
値段が高いけれども…
もともと高級志向であることに加え、ガブリエルは珍しく新作なこともあり、価格は高めで販売されています。それが購入するかどうかの一番のポイントになっている人も多いです。
ですが、逆に チャンス だと捉えている人もいます。
人気がある香水だと、同じものをたくさんの人がつけている可能性があるのが一番の難点。ですが、まだ持っている人が少ないので 「流行りものを着こなし、かつ周りと被らない」 というポイントを抑えられています。
まとめ
今回は高級レディース香水『ガブリエル シャネル』を紹介いたしました。
香りに関しては「シャネル感」が少なく、独特の強さがない傾向にあります。そのため、「それがいい」という人と「それでは意味がない」という人に分かれる不思議なフレグランスです。ですが、「シャネルにしては弱い」だけであって、一般的な香水と比べたらやや強い傾向がありますのでご注意ください。
ボトルもエレガントで好評のため、恋人にプレゼントしている男性も多いとか。良し悪しは別として、無料サンプルが転売されるほどの高級品でもありますから、中身も外身も高品質、注目度抜群です。
パートナーへのプレゼント、あるいは自分へのご褒美として、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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