香りに対して意識が高まる昨今、様々な香水が世に広まっていますよね。そして香りが強く出すぎて「香害」にならないよう、さりげない付け方をするために様々な工夫がされています。
そんな中注目を浴びているのが、柔らかいフレグランスの 「練り香水」 です。使い勝手の良さからか、若い女性を始めとして流行りつつあります。
…ですが、まだ普通の香水ほどは広まっておらず、 「名前は聞いたことあるけど使ったことはない」「使い方がよく解らないから、試すのに二の足を踏んでいる」 という人も多いのではないでしょうか。
今回は練り香水について、使い方やおすすめの製品をいくつか紹介していきたいと思います。
練り香水とは?
練り香水は、 英語の「ソリッドパフューム」を訳したもの です。直訳すれば 「固形香水」「固形香料」といった感じでしょうか。普通の香水がアルコールに香料を溶かしてできているものに対して、 ワックスやオイルなどに香料を練り込んだもの です。
香水という文化が日本に入ってきて、香料が入っている液体だから「香水」となりました。そのあとに「ソリッドパフューム」が入ってきました。その時に、ワックスなどに香料を練り込んだものなので「練り香水」という言葉があてがわれました。もし「固形香水」などの「香りがする固形物」にしてしまうと、お線香やお香と意味が被ってしまうなどの理由もあったのではないでしょうか。
香水との性質の違い
一番違う点は 「アルコールが使われていない」 ということです。肌が弱い人やアレルギー体質など肌が荒れやすい人でも使えるのがうれしいところです。
また蜜蝋やホホバオイルなど肌に優しめの成分で固められているものも多く、 肌荒れや乾燥が気になる部分の保湿に使える 側面もあります。
固さは商品によって差はありますが、イメージ的にはメンソレータムを塗って使うのと同じ感覚で使える固さです。
香水との香りの違い
トップノート・ミドルノート・ラストノートといった ハッキリとわかる香りの変化はありません 。全く変化しないわけではありませんが、大きなものではなく、穏やかな変化です。これは揮発性が高いアルコールが使われていないことが理由です。
香りの系統は、フローラル系・シトラス系・オリエンタル系など様々な系統があります。
揮発性が低いワックスに練り込まれている分、 持続時間は長くなっています 。商品や付け方などで変わりますが、朝付けて夜まで香るものがほとんどです。ですが香りの強さは弱くなることもありますので、状況によって付け足しをしましょう。これは普通のと同じですね。
香りの強さに関してはあまり強くなく、 柔らかくほのか香ります 。寄り添ったときに香る感じですね。香水は強くて苦手、特にトップノートがきつく感じる等、苦手意識を持っている方にも使いやすいと思います。 香害になりにくいのも大きなポイント です。
練り香水の使い方と注意点
基本的には自分の指に付けてから塗ります。軟膏などと同じ要領です。液体のスプレー式と違って 付ける量の調整がしやすいので、初心者にも使いやすい とされています。
まず、塗る前に汗を拭きとります。これは汗と混ざって嫌な臭いになってしまうことがあるからです。指もしっかり洗って清潔な状態で塗るのが望ましいです。
付ける部位は体温が高いところがおすすめ。耳の後ろ側・首筋・手首・膝の裏・足首といったところですね。なかには髪の毛先に軽く付け、ヘアフレグランス感覚で使っている人もいるそう。
その他の使い方
体や髪に付ける以外にも使い方があります。ルームフレグランスとして使う人もいます。カーテンなどに塗る人もいれば、容器を開けて窓辺において、風と共に香るようにする人もいます。ただ単に容器を開けて置いておくだけでも大丈夫です。
衣類やタオル・ハンカチなどに付ける人もいます。その場合は直接ではなく、クローゼットや容器などに入れて香りを移す方がよいでしょう。
その他には、ブックカバー、名刺の裏、手紙など、様々な使い方をされています。本体は小さいものがほとんどなので、携帯するのも便利ですね。
おすすめの練り香水5選!
それではここからはおすすめの練り香水を厳選して5つ紹介していきます。香りはもちろんのこと、使いやすい容器や形状であることも重要です。
まずはメンズから!
ソシア「ボディセンス」
男性を魅力的に演出する、 「男のブースター香水」 とも呼ばれている練り香水。シンプルでスタイリッシュな容器で男性的なかっこよさをイメージさせてくれます。
「アンドロスタジエノン」というフェロモンを後押しするための独自成分 「センスフィール」が配合されていることで、もともとの魅力にブーストをかけてくれます。
香りは微香性のムスク。ほんのり香るので、しつこくなくて女性からも高評価。美容の専門家のお墨付きです。
内容量は4gですが、一回の使用量は数mgなので長持ちします。
ボディセンスの口コミ
男性の魅力的に演出する練り香水だけあって女性から好印象のようです。仕事場での人間関係がスムーズになると仕事もしやすいので、女性が多い職場で働く男性にはいいかもしれませんね。
舞妓さんの練り香水「うさぎ饅頭」
京和菓子をイメージした練り香水です。お饅頭のように愛らしい丸みを帯びた容器にうさぎの耳と目が蓋に描かれています。
容器も人気のポイントです。部屋に飾っておいても可愛らしいからプレゼントとしても喜ばれています。
香りは全部で3種類。 清々しい沈丁花の白うさぎ ・ みずみすしい桃のピンクうさぎ ・ 爽やかな金木犀の黄色うさぎ 。3個セットで販売しているところもあります。
容量は8g です。
うさぎ饅頭の口コミ
見た目の可愛らしさはやはり人気のポイントで、お土産などであげた・もらったという口コミは多くありました。お値段もお手頃なのがいいですね。香りも弱いわけではないので付けすぎには注意が必要そうです。
デイリーディライト「ソリッドパフューム」
銀色の円形の容器で、蓋中央部分に香りごとでに違った色で模様がデザインされています。
香りの種類は、 ラベンダー ・ ローズ ・ クローバー ・ オレンジフラワー ・ スズラン ・ ジャスミン の6種類。
容量は10gです。
デイリーディライト 練り香水の口コミ
携帯しやすいとことが好評です。練り香水は容量が小さいので、すぐなくなるというイメージを持たれやすいですがそんなことはありません。固めなので一回でとる量も少なく、思っている回数以上に使えます。
Vasilisa(ヴァシリーサ)「パフュームスティック」
タレント・モデルとして活躍する ローラさんがプロデュース しているフレグランスブランド「Vasilisa(ヴァシリーサ)」の練り香水、「パフュームスティック」。
化粧ポーチなどに入れやすいリップスティック型です。取り出して付けるときも、リップクリームみたいに簡単に付けられます。
各種類それぞれに動物の可愛いイラストが描かれていてそれぞれに名前があります。
- ペア&ジャスミン:ベンジャミン(ネコ)
- ベリー&バニラ:メリッサ(ウサギ)
- ピオニー&ローズ:アンナ(インコ)
- ピーチ&フリージア:オリバー(ライオン)
- チェリー&マシュマロ:フィオナ(ユニコーン)
- アップル&プラリネ:ソフィ(アルパカ)
合計6種類。 容量は5g です。
パフュームスティックの口コミ
リップスティック型なので使いやすいのではないでしょうか。ネイルをしている人の指先に付かないで使用できるのはありがたいですね。そのあたりも考慮されているのは、ローラさん、さすがですね。
Senteur et Beaute(サンタール・エ・ボーテ)「フレンチクラッシック」
フランスのサンタール・エ・ボーテ社のシリーズ。洗練された大人な印象の香りです。新鮮な原料をフランス国内で調達し製造して高い品質で提供しています。
コットンリネン ・ ホワイトティー ・ リリーガーデニア の3種類。 容量は10g です。
フレンチクラッシックの口コミ
品質も良く、肌に優しく清潔感があります。固さの問題も、成分のナチュラルさによるものなのかもしれません。
温かいと緩くなるようですが、凝固剤が入っているので液体ほど柔らかくなるわけではありません。カバンの中でこぼれてたなんていう声はありませんでしたが、念のため注意はした方がいいでしょう。
さいごに
今回は練り香水の使い方やおすすめを紹介しました。
練香水は普通のと違って香りが強く出ずに、それでいて持続時間も長いのが特徴です。香りの変化は豊かではありませんが、その分始めから終わりまで印象が大きく変わらないのも特徴です。小さいので持ち運びも便利です。
種類はさほど豊富ではありませんが、その使いやすさから愛用者もたくさんいます。価格もお手頃のものが多いので、まだ使ったことがない人は一度試してみてはいかがでしょうか。日常的なファッションのひとつに加わるかもしれません。
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