今回紹介する 『Bond No.9(ボンド・ナンバーナイン)』は、ニューヨークという、ひとつの都市へオマージュと敬愛を表したブランド。ニューヨークにあるNOHO地区・ボンドストリート9番地で誕生しました。
カリスマ性、そしてエキサイトメントが蔓延しているメトロポリス・シティ 「ニューヨーク」 。世界から注目を浴びる街であり、無限に進化し創造しつづけ、またトレンドセッターとして世界をリードする街。
ニューヨークへの愛情を原動力として、ニューヨークの様々な地域のそれぞれが持つ特徴を「香り」として表現。その集合体がニューヨークを表す香りであり、まさに人種のるつぼである大都市ニューヨーク的な特徴と言えます。
そんなボンド・ナンバーナインのフレグランスは 「芸術品」 として位置付けられています。
今回は、この 『ボンド・ナンバーナイン』の人気香水を一挙まとめて紹介していきます。それぞれの製品の特徴や口コミを参考にしてみて下さい。
セント オブ ピース
ボンド No.9 セントオブピース オードパルファム EDP SP 100ml
日本では2007年に発売され、2007年FiFi賞では最終候補まで残った香水です。2001年の9.11同時多発テロを受けて、平和を願う気持ちから創り出された作品。売り上げの一部が慈善団体に寄付されるそうです。オリーブを咥えたハトが平和の象徴としてボトルに描かれています。
セントオブピースは ボンド・ナンバーナインの中で一番人気の香水 となっています。 ユニセックスなので男女問いませんが、この後にセントオブピース フォーヒムというメンズ向けバージョンがリリースされています。
セント オブ ピースの香りの特徴
- 香調:フローラル、フレッシュ
- トップノート…グレープフルーツ・ブラックカラント
- ミドルノート…リリーオブザヴァレー(スズラン)・へディオン
- ラストノート…シダーウッド・ムスク
トップノートではグレープフルーツのやや苦みがある酸味が広がり、ブラックカラントがピリッとしたアクセントを演出。
ミドルノートでは透明感あるスズランのフローラルが広がります。少しグリーンぽい清潔感もあいまって、清々しい雰囲気に。
ラストノートは甘さのあるウッディーで、スパイシーさもある懐の深い落ち着きを醸し出します。万人受けする爽やかな印象を受けます。
セント オブ ピースの口コミ
とても使いやすい香水
独特な癖もなく、とても使いやすいタイプです。
他にも「トップからまろやかで使いやすい。」「アルコール臭があまりないです。」という口コミもありました。トップノートがきつめな香水が多い中、これはそういうこともなく、とても使い勝手がよさそうです。
上質な香り
香りの品質もかなり上質であることがうかがわれます。 「洗練された、とてもいい匂いです。」「とても繊細で上質な芳香。」といった口コミが目立ちました。
苦手な人でも受け入れられる品質の良さがあります。このあたりが使いやすさの要因のひとつでもあるのでしょう。
とてもバランスがいい
「バランスがいい」と表現していた人も。
いろいろな側面において、ちょうどいい感じで存在感を出しているので、多くの人から「バランスがいい」との感想を持たれています。似たような表現で「安定感がある」という人もいました。
平和の香り
平和を願う気持ちが込められた香りで、優しさを覚えます。
周りから好印象
香りの持続時間に関しては人それぞれ
持続時間は、長い・短いで分かれます。口コミの傾向ではほぼ半々。「お昼ごろに付け足します。」という人もいれば「朝付けて夕方5時過ぎでも残っています。」という人もいます。
それぞれの付け方や場所、体温の影響によって分かれてしまうのでしょう。
セント・オブ・ピース フォーヒム
ボンド・ナンバーナイン (BOND NO.9) セント・オブ・ピース フォーヒム オードパルファム 100mL
先に紹介した セント・オブ・ピースのメンズバージョン です。コンセプトは同じく平和を願ったもの。メンズらしい、濃い目のブルーにブラックのタイが付いています。
2014年の第5回日本フレグランス大賞においては数々の賞を受賞した逸品です。
- 「フレグランス・オブ・ザ・イヤー ラグジュアリー・メンズ」
- 「ベスト・ボトルデザイン・オブ・ザ・イヤー ラグジュアリー・メンズ」
- 「フレグランス・オブ・ザ・イヤー パブリック賞 メンズ部門」
セント・オブ・ピース フォーヒムの香り
- 香調:シプレ、フレッシュ
- トップノート…ベルガモット・パイナップル・ジュニパーベリー
- ミドルノート…カラントバッド
- ラストノート…シダー・ベチバー・パチュリ・ムスク・モス
爽やかでジューシーなトップノートに始まり、ミドルノートではクールでスモーキーが加わります。ラストノートではムスクなどが合わさり、ウッディへと変化していきます。
ワシントンスクエア
ワシントンスクウエアのリニューアを記念してつくられたユニセックス香水です。
2011年の第2回日本フレグランス大賞において、「フレグランス・オブ・ザ・イヤー ラグジュアリー・ユニセックス」を受賞しています。
ワシントンスクウエアの香りの特徴
- 香調:フローラル、グリーン
- トップノート…イタリアンベルガモット・ゼラニウム・タラゴン
- ミドルノート…パープルローズ・ハチミツ・
- ラストノート…アンバー・レザーノート・ベチバー・ムスク
トップではメンズ的な柑橘系とグリーンが出ますが、次第にハチミツの甘さとローズのフローラルが出てきてフェミニンな雰囲気も。ラストノートでグリーンぽさが出てきて、かつレザーがすべてを包み込むような大人感を演出します。
ユニセックスですが、どちらかというとメンズ寄りな印象です。
ワシントンスクウエアの口コミ
都会的でクール
洗練された都会的なイメージ。レザーのえぐみなどといった不純物・雑味的なものをすべて取り除いたような、スタイリッシュかつスマート、そしてクールさが感じられます。土臭さ的なものが取り除かれたことで、フローラルがあってもお花畑にいる雰囲気にはならず、都会の公園に咲いている草花のイメージに収まっています。
「スーツをびしっと決めたビジネスマン」「クールな優等生」そんなイメージの口コミが挙がっていました。
斬新なフレグランス
ローズとベチバー、更にはレザーを合わせるといった、あまり見かけない組み合わせです。
ですが、上で紹介したように、レザーがあってもえぐみなどがなく、ある意味人工的に整えた雰囲気もあります。悪く言えば人間臭さ的なものを排除した感じですが、機械的にならず理知的でクールです。
「甘さや暖かさもありながらクール」と、斬新で不思議なフレグランスです。そんな相対する要素をうまく包み込んでいる雰囲気から 「魔性の世界に引きずり込まれた。」 と表現する人までいます。
男性に付けてもらいたい
ユニセックスではありますが、メンズ的な要素が強めです。 「ありきたりなメンズ香水に飽きた男性に、是非試してほしい。」という人も多くいました。
…という口コミがいくつもありました。もちろん女性が付けても大丈夫な香りです。
さいごに
今回はボンド・ナンバーナインから人気の香水を紹介しました。
ボンド・ナンバーナインは日本フレグランス大賞によく名前を連ねています。上質な香りとハイセンスな技術で定評がありますが、ボトルもとっても個性的で奇抜なものが多くあります。
高級香水ということもあってか日本人で使っている人はまだ少なめなので、他人と差別化を図るにはもってこいのと言えます。
ちなみに一番人気の「セント オブ ピース」が出た時には、まだ日本フレグランス大賞がありませんでした。もしあったらこれも受賞していたのではないでしょうか。その後に出た「セント オブ ピース」のメンズ向け「セント オブ ピース フォーヒム」が数々の賞を受賞しています。
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