ただ単に流行を追い求めるのではなく、素材の良さや確かなクオリティを追求している、世界的なファッションブランド「トムフォード（TOM FORD）」。
そんなトムフォードから出ている香水もまた、品質にこだわった天然精油を厳選して使っていて、他のブランドにはない繊細さや色気を感じさせると人気です。
周りと一味違ったフレグランスを付けたい人におすすめ。
今回の記事では、トムフォードからリリースされている人気の香水を、レディース・メンズ・ユニセックスに分けて紹介していきたいと思います。
一応性別の区分はありますが、レディース・メンズともにそれにとらわれず使えるユニセックスな傾向ですので、いいなと思ったら男女関係なく試してみることをおすすめします。
それではまず、トムフォードがどんなブランドなのかを簡単に紹介しますので、それを踏まえた上で香水の人気ラインナップをチェックして行きましょう。
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トムフォードってどんなブランド？
映画監督もしている、ファッション界の重鎮：トムフォード
まずは創業者のトムフォード氏について紹介していきます。1961年、アメリカテキサス州出身。高校卒業後ニューヨークに出て、美術史やインテリア・アーキテクチャーを学びます。
はじめは大学在学中に俳優を目指していてCM出演などもしていました。ですが、このころからアートにも入り浸っていたこともあり、ファッション業界で働くことを決意しました。
その後、ペリー・エリスやキャシー・ハードウィックでデザイナーとして活躍。1990年からミラノに移り、グッチのレディス部門のデザインを担当。
1994年からはクリエイティブ・ディレクターに就任。グッチがイヴ・サンローランを買収すると、イヴ・サンローランを含めてグループ全体のクリエイティブ・ディレクターになりました。
トムフォードのデザインは今までのクラシカルな路線とは違い、豪華な素材とスタイリッシュなコーディネートでイメージを大きく変更。その天才的なセンスで、低迷気味だったグッチを再び人気ブランドに押し上げました。売上も1994年から2004年の10年ほどで10倍以上に伸ばしたんだとか。
そして2005年にブランドとしてのトムフォードを設立。はじめはメンズファッションから始まり、次第にレディースや香水なども展開していきます。
2009年には「シングルマン」という映画で映画監督デビュー。こちらでも高い評価をされていて、2016年にも「Nocturnal Animals」という映画を発表しています。
2019年からはアメリカのファッションデザイナー協議会（CFDA）に就任、ファッション業界には欠かせない人物となっています。ちなみに合計7個のCFDAファッション賞を受賞しています。
トムフォードの香水の特徴
このようにデザイナー・映画監督として優秀なトムフォード氏が出しているコスメが「トムフォード ビューティ」で、氏の類まれなセンスを感じられる製品が数多く発表されています。
香水でいえば「力強く、そしてセクシー」というのがブランドコンセプト。厳選した高級天然精油を使っていて、それをセンス良くブレンド。コンセプト通りに凛とした強さと色気を感じさせるフレグランスに仕上がっていて、ファッション同様に世界中のセレブから愛されています。
日本だと男性では三代目JSBの岩田剛典さん、今市隆二さん、ELLYさんなどが愛用しているそうです。女性だと山田優さんや道端ジェシカさんが使っているんだとか。
また冒頭でも少し触れた通り、レディースとメンズなどの区分けはありますが、男女兼用で使えるユニセックス寄りな作品が多いところも特徴。カップルで一緒に使うのもいいんじゃないでしょうか。
ボトルデザインが上品だけどシンプルなところも特徴的。特に女性用香水だと、他のブランドの場合には「可愛い」「きれい」「キラキラしている」「宝石みたい」なデザインが多いですが、トムフォードの場合、オーソドックスな形状のボトルばかり。
凄腕のデザイナーが手掛けているブランドなのに、見た目がそこまで華やかでないというのは、それだけ中身に自信がある、本質を見極めて購入してほしいということなんでしょうか？
それでは、そんな上質なフレグランスを見ていきましょう。
トムフォードの人気レディース香水
ブラック オーキッド
ブラック オーキッド オードパルファム 30mL
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2006年に発表された、オリエンタルシプレー調のフレグランス。ブラックから連想されるように、夜に似合いそうな官能的な香りです。
あのマイケルジャクソンが愛用していた作品で、彼のイメージに合いそうな、時代を超越して通用する神秘的で色気のある魅力を放ちます。
- トップノート…ジャスミン・クチナシ・イランイラン・ベルガモット・レモン・マンダリンオレンジ・ブラックカラント・トリュフ
- ミドルノート…スパイス・フルーティノート・ロータス・ブラックオーキッド・クチナシ・ジャスミン・イランイラン
- ラストノート…ベチバー・サンダルウッド・パチュリ・アンバー・インセンス・バニラ・チョコレート・ホワイトムスク
上質なフルーツと花がバランスよく出てくる、爽やかで甘さのある匂い。次第にスパイスも利いてきて大人な上品さを感じさせます。バニラやサンダルウッドなどが、官能的な魅力のある残り香を作り出します。
ベルベット オーキッド
ベルベット オー キッド EDP SP 50ml
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ブラック オーキッドのバリエーションとして、2014年に発売された作品。フロリエンタル調の中に甘さがあり、女性の柔らかさを表現している香りです。
- トップノート…ベルガモット・マンダリンオレンジ・ラム酒・ハチミツ
- ミドルノート…ジャスミン・ローズオイル・ブラックオーキッド・オーキッド・オレンジブロッサム・マグノリア・ヒヤシンス・ナルキッソス・ヘリオトロープ
- ラストノート…ペルーバルサム・ラブダナム・サンダルウッド・ミルラ・スエード・バニラ
いろんな花が重なり合う複雑なフローラルブーケ。その中に甘さがあってお花の蜜を味わっているかのよう。甘ったるくならない上品さでフェミニンな魅力を出します。またサンダルウッドやスエードが、ただ甘いだけではなくブランドコンセプトの凛とした力強さも感じさせます。
オーキッド ソレイユ
オーキッド ソレイユ EDP・SP 50ml
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2016年に発売されたブラック オーキッドのバリエーションで、輝かしい太陽のきらめきと活動的な印象を込めた作品です。
- トップノート…ピンクペッパー・ビターオレンジ・サイプレス
- ミドルノート…レッドリリー・チュベローズ
- ラストノート…バニラ・パチュリ・チェスナット・ホイップクリーム・オーキッド
トップはピンクペッパーなどのスパイシーで爽やかな印象で始まります。でもそれはほんの少しの間。次第にチュベローズなどのフローラルが出てきてきらめきを表現。
そしてそこにおいしそうな甘さが続いてきます。バニラやホイップクリームがミドルのフローラルと混じり合って包み込みます。それはまるで、真夏の太陽の日差しが素肌にまとわりつくかのよう。
その太陽の光を受けた健康的な女性の素肌のような、アクティブであり官能的な魅力を放ちます。
ジャスミン ルージュ
ジャスミン ルージュ オードパルファム 100mL
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2011年に発売された、スパイシーで官能的なフローラルフレグランス。ルージュの名前の通りに真っ赤なボトルも、赤い口紅を引いたような魅惑的な雰囲気を出していますね。
- トップノート…ジンジャー・カルダモン・シナモン・ベルガモット・マンダリンオレンジ・ペッパー
- ミドルノート…ジャスミン・ネロリ・イランイラン・クラリセージ
- ラストノート…フレンチラブダナム・アンバー・バニラ・レザー・ウッディノート
トップノートでペッパーやカルダモンとスパイス系が多めに顔を出します。そこにジャスミンやイランイランが重なることで、小悪魔的な色気を引き出します。
その一方でクラリセージなどが軽やかさを感じさせ、ラストのバニラやラブダナムの甘さを重くさせすぎないバランスの取れた香りです。
ロスト チェリー
ロスト チェリー EDP・SP 50ml
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2018年（日本では2019年2月）に発売された、さくらんぼをモチーフにした甘くて魅惑的なフレグランス。純粋で清楚なイメージの中に、その甘さや官能を含ませている二面性がある作品です。
- トップノート…ブラックチェリー・チェリーリキュール・ビターアーモンド
- ミドルノート…グリオットシロップ・ターキッシュローズ・ジャスミンサンバック
- ラストノート…ペルーバルサム・ローストトンカビーンズ・サンダルウッド・ベチバー・シダー・パチュリ・バニラ
ブラックチェリー・チェリーリキュール・グリオットシロップと3種類のさくらんぼの香りを使ったフレグランス。甘酸っぱくて可愛らしい存在かと思いきや、ビターアーモンドという異質のものと混ざったリキュールが、大人なニュアンスを醸し出します。
一方、グリオットシロップの誘うような甘さで妖艶さを出しながらも、ローズやジャスミンで清楚な女性を想わせる二面性を持ち合わせています。ですが、いい意味でそのフローラルでも隠しきれない色気が女性の魅力を引き出します。
トムフォードの人気メンズ香水
グレイベチバー
グレイベチバー50mlオーデパルファムスプレー
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2009年に発売された、爽やかで活動的な男性像を演出する香り。上品な甘さも含んでいて男性的なニュアンスはそれほど強くないので、女性にも使いやすくなっています。
- トップノート…グレープフルーツ・オレンジブロッサム・セージ
- ミドルノート…ナツメグ・オリスルート・ピーマン
- ラストノート…ベチバー・ウッディノート・アンバー・オークモス
グレープフルーツの爽やかなシトラスにオレンジブロッサムが加わって、明るく元気な印象。そこにセージやナツメグが合わさりスパイシーなキリっとした印象も顔を出します。
ラストにアンバーやベチバーでダンディな色気を演出しますが、男臭いというほどではない洗練された香りで、清潔感あるクールなビジネスマンを演出します。
トムフォード フォーメン
トムフォード フォーメン EDT・SP 50ml
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クラシカルな面と現代的なところをバランスよく融合させたシトラスグリーン調の作品で、2007年に発売されました。大人の男性を思わせるエレガントで高級感あるフレグランス。
- トップノート…ジンジャー・マンダリンオレンジ・レモンリーフオイル・バジル・ベルガモット・バイオレットリーフ
- ミドルノート…チュニジアンオレンジブロッサム・ペッパー・タバコリーフ・グレープフルーツブロッサム
- ラストノート…アンバー・バージニアンパチュリ・オークモス・ベチバー・シダー・レザー・キプリオールオイル
シトラス系のフルーティな甘さにジンジャーやタバコリーフが加わり、程よい苦みとグリーン調が顔を出します。そのグリーンに癒されながら、ラストノートではアンバーやベチバーなどウッディの包み込むような優しさが、独特の甘さを出しながらひろがります。スパイシーさがいいアクセントとなって、一味違った男の魅力を演出。
トムフォードの人気ユニセックス香水
ネロリ ポルトフィーノ
ネロリポルトフィーノ オードパルファム 30mL
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イタリアの海辺の街に吹く爽やかな風の香りを表現した作品で、発売されたのは2011年。イタリアの避暑地：ポルトフィーノをイメージしていて、その街の中を通り過ぎる心地よさを感じさせます。
- トップノート…ベルガモット・マンダリンオレンジ・レモン・ラベンダー・マートル・ローズマリー・ビターオレンジ
- ミドルノート…アフリカンオレンジブロッサム・ジャスミン・ネロリ・ピトスポラム
- ラストノート…アンバー・アンブレット・アンジェリカ
フローラルにシトラスが加わることで、青々とした葉っぱのようなグリーンのニュアンスを出し、清々しさを感じさせます。そんなフレッシュさを残しながらラストに近づくにつれて甘さや深味も出てきます。
避暑地をイメージしているだけあってリラックスできるフレグランス。口コミではバスクリンっぽいなんて言うものも上がっていました。
こちら、芸能人御用達の高級香水です。
タバコ バニラ
タバコ バニラ EDP・SP 50ml
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2007年に発売された、オリエンタル調でスパイシーなフレグランス。タバコのほろ苦さとバニラの甘さがバランスよくかけ合わさった、大人の魅力を引き出す作品です。
- トップノート…タバコリーフ・スパイシーノート
- ミドルノート…トンカビーン・タバコブロッサム・バニラ・カカオ
- ラストノート…ドライフルーツ・ウッディノート
トップはタバコリーフとスパイスで始まり、メンズ的なニュアンスで始まりますが、次第にバニラやカカオのまろやかで温かみのある甘さが出てきて、男性的になりすぎないようにうまくバランスを取ります。
ドライフルーツの甘さで女性的な要素も出しながら、ウッディノートで男性らしさも失わない品のある香り。タバコリーフを使ったものにありがちな、どこかハードな印象もバニラが上手く抑え、大人の色気と知性を醸し出します。
ウードウッド
ウードウッドオードパルファムスプレー 30ml/1oz
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名前の通りにウード（沈香）とウッドを魅力を存分に活かしたフレグランス。ウッディで男性的な香りかと思いきや、トンカビーンやバニラが甘く優しく包み込み女性にも使いやすく仕上がっています。
- トップノート…ローズウッド・カルダモン・ペッパー
- ミドルノート…ウードウッド・サンダルウッド・ベチバー
- ラストノート…トンカビーン・バニラ・アンバー
一応トップノートからラストノートと別れてはいますが、あまり香りの変化が大きくないシングルノートに近い作品。ローズウッド・ウードウッド・サンダルウッドとお香のような匂いにカルダモンなどのスパイスが加わり、とても男性的なニュアンス。
だけれども「いかにもなメンズ」にはならない、すっきりとした上品な深みが感じられます。そこにバニラやトンカビーンの温かみがある優しい甘さと色気を出します。
男性がつければダンディ、女性がつければクールなカッコよさと言ったところでしょうか。
まとめ
今回は、トムフォードの香水を、レディース・メンズ・ユニセックスに分けて紹介しましたが、気になるアイテムは見つかりましたか？
厳選された素材をバランスよく巧みにブレンドした香水は、どれもオリジナリティがあって、発表しているファッションと同じく世界中のセレブから愛されています。他にはない個性がありますので、周りと違いを出したい人に特におすすめ。
レディースやメンズの区別はありますが、ユニセックスで使えるものがほとんどなので、カップルでおそろいのフレグランスを付けてみるのもいいかもしれませんね。
上品で色気があるトムフォードの香りを使って、大人の魅力を引き出してみてはいかがでしょうか。
