ランバンの中でも一際異色を放つのが 『ジャンヌランバン(JEANNE LANVIN)』 というネーミングの香水です。製品名にブランド名が含まれていますが、それにはどんな意味があるのかというと、なんと創始者ジャンヌランバンへのオマージュとしてつくられた作品だからなのです。
今回は、そんなジャンヌランバンについて、コンセプトや香り、使用者の口コミを紹介していきたいと思います。
ランバン創業120周年を記念して発売された香水
ランバンというブランドは1889年、フランスのパリで帽子屋さんとして創業し、2009年には創業120周年を迎えました。
時を同じくして立ち上げたブランドにはバーバリーなどがありますが、創業120年ともなると、ファッションブランドの中では世界的にみても最も古い歴史のある老舗ブランドの部類に入ります。
この創業120周年を記念して発売された香水が『ジャンヌランバン』。これは創業者であるジャンヌランバンを称え、その名前をそのままネーミングにした アニバーサリー香水です。
ほんのり薄いピンクの色遣いに、角ばったシャープなフォルムのボトルデザイン。このデザインからも分かるように、クールさと大人な要素も取り入れられていることが分かります。
エクラドゥアルページュのような丸みのあるフォルムとは正反対で、大人世代もターゲットにしたコンセプトが含まれています。
ランバンのフレグランスは全体的に若い世代をターゲットとした甘めな香りですが、このジャンヌランバンはただ甘いとはワケが違います。
ジャンヌランバンの香りは?
気になる香りは、 フローラルを基調としたフェミニンでセクシーな甘さが特徴。
香り成分は以下の通りです。
- トップノート…シトロン・ブラックベリー・ペアーネクター
- ミドルノート…ホワイトフリージア・ラズベリー・ピオニー
- ラストノート…アンバーグリス・サンダルウッド・ムスク
よくある『ただただ甘い』ではなく、『大人の要素』も取り入れられた仕上がりになっているため、甘いのが苦手な男性や年配の女性にも受け入れられるフレグランスです。
『甘すぎない紅茶の印象』 といった言い方が正しいのかもしれません。甘さがないわけではないし、かといってよくある甘さとも違う。スパイシーさも感じたり、フルーティーやベリー系と例える人もいます。
マリーミーやエクラドゥアルページュよりも 『ほんのり香る大人な香り』 な位置付け。
今まではファッションからメイクやヘアスタイルなど、とにかく柔らかい雰囲気がウケる世の風潮がありましたが、最近ではそれだけでは物足りない傾向にあります。ジャンヌランバンを、雑誌でよく目にするフレーズで例えるならば 『大人可愛い』 がピッタリなんじゃないかなと思います。
ジャンヌランバンの口コミ
口コミからは、 「フローラルやバニラなどの甘さは好きだけど、甘いだけの香水は苦手」 という人にピッタリ。
他にも、 「甘酸っぱい爽やか系」「上品」「爽やかな紅茶の香り」「フローラル」「ピンクグレープフルーツの爽やかさ」 などなど。上品といった声は複数人の口コミがありました。
他に多かったのは「ベリー系」「フローラル」「ジューシー」です。
中には「ありきたりなフローラルで、使いきれなかった」なんてのもありました。また「オードパルファムなので付けすぎないようにしている」というものもありました。
これらの口コミから、「ジャンヌラバン」について、どのようなイメージが持たれているのか見ていきましょう。
香りの印象
- 「苦手な人はいないと思う」
- 「上品でずっとかいでいたい」
- 「品がありセクシー」
- 「甘くて女っぽいセクシーな印象」
- 「スパイシーで苦味がある」
- 「朝のいい香り」
- 「ピーチがもわっとしてきて人工的で苦手」
- 「トップは好き嫌いがある」
- 「万人受けする香水」
- 「男ウケすると思う」
- 「男性にも女性にも好かれる」
- 「付けていると、同性からも異性からも何の匂いかと聞かれる」
- 「わたしの香りとして定着しました」
この香水はどんな年代の人に似合うのか?と疑問に思う声もあがっています。40代、50代の女性からすると「若い女の子に似合いそう」「明るくハツラツとした若い子に似合いそう」「フェミニンな可愛らしい香り」という口コミがありました。
一方で「50代のマダムみたいなイメージ」と、30代の女性の声もありましたので、年代というよりは付ける人のイメージによるところが大きいのではないかと思われます。
その他には「ムエットだけで選んだので、はじめはなじまなかったが、付けているうちになじんできた。」という人もいました。
さて、ここで登場する「ムエット」とは何でしょう。香水を買う時には、まずは試してみることがあります。そこで、香水そのものを何の影響もなしに試すために、無色で無臭の紙切れに数滴含ませます。
紙切れは、短冊くらいの大きさで、厚手の紙です。香水を含ませても垂れてくるようなことはありません。
ムエットは、短冊状の紙そのもののことを指しています。ムエットで試したイメージと、実際に自分で付けたときでは、若干違いが出てくるようです。それでも、口コミでは好きだから使っているとのことでした。
使えるシーンは?
- 「休日デートに向いている香り」
- 「フレッシュで、食事の時でもOK」
- 「付けた翌日までコートが香った」
- 「付けていくところがないので、使いきれなかった」
- 「普段用にはキツイ」
使えるシーンは人それぞれ。プライベートでも大丈夫という人もいればきついという人も。付ける場所によって香りの感じ方が変わるので、手首・腰回り・ふくらはぎなどいろいろな場所で試してみてはいかがでしょうか。
香りの持続性
- 「持続性がある」
- 「朝付けて夕方まで持つ」
- 「付け直しがいらない」
- 「持続性がもっと欲しい」
- 「持続しないので、こまめに付け直している」
オードパルファムとはいえ、持続時間には人によって差がありますね。傾向としては長く感じる人が多いです。
付け方に関して
- 「ワンプッシュで充分香ってくる。」
- 「3プッシュしてます。これで、1日中自分はしっかり香りをまとっています。」
- 「太ももの裏に付けることにしている。」
- 「髪に付けて、タイツやストッキングの上からも付ける。」
体の上の方か下の方に付けると、動いた時に残り香があるということでしょうか。露骨に香るというよりも、ほんのり香ると上品さがアップします。
香水の付け方にも、自分なりの工夫をしている人がいました。
香水は、体温の高い部分に付けるとよく香ってくるといわれます。それを理解したつけ方と分量で、調整しているわけですね。
その他の口コミ
人気香水ですから、上で紹介したもの以外にもたくさんの口コミがあります。使用者はどのような感想を持ったのか、ちょっとしたエピソードがある口コミなどを紹介していきたいと思います。
さいごに
ランバンの創業120周年を記念してつくられた、創設者へのオマージュ作品『ジャンヌランバン』について紹介してきました。
香調はフローラル系統ですが、「よくある香水」とはならずに、気品あふれる作品に仕上がっています。それこそが創設者への敬意の表れで、ただ単に女性的な一面だけでなく、芯の通った強さも表現しています。
ボトルデザインも四角いフォルムで凛としたかっこよさがありますが、リボンが付いているなど女性らしさも忘れてはいません。この女性性と凛とした雰囲気の両立は流石です。
可愛いだけじゃ物足りない大人の魅力をプラスしたい人に、是非一度試してもらいたい作品です。
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