エルメスと言えば、バッグや財布などで有名な高級ファッションブランド。もちろん香水もリリースしており、高貴なフレグランスで有名です。
数ある中でも特にメンズから人気の 「庭シリーズ」 こと 「庭園のフレグランス」 のシリーズが有名。区分けはユニセックスなので老若男女問わずに使える作品となっています。
今回紹介する 『地中海の庭』 は庭シリーズ第1弾。ネーミング通り 「地中海を眺めながらバカンスを楽しんでいるような感覚」 を味わわせてくれる香りです。
地中海の庭のコンセプト
「庭シリーズ」の第1弾として2003年に販売されたのがこの地中海の庭です。そのコンセプトは 『楽園への旅』 であり、エキゾチックな雰囲気が漂うチュニジアブルーは夏の爽やかさを感じさせてくれます。実際、調香したジャン=クロード・エレナは現地の空気を感じるためにチュニジアに滞在しているので、その再現度には期待ができますね。
女性らしさ・男性らしさがなく、どちらの性別でも使用出来るのが最大の特徴。女性用の香水にありがちな甘いフローラル要素があまり感じられないこともあり、やや男性寄りな雰囲気。ですが、性別を感じさせないほどの爽やかさは、どなたにとっても使いやすいと言えます。
そしてこの地中海の庭がヒットしたことで、今や第5弾まで出るほどのエルメスを代表する人気シリーズとなったのです。
地中海の庭はどんな香り?
- トップノート…マンダリンオレンジ・ベルガモット・レモン
- ミドルノート…オレンジブロッサム・ホワイトキョウチクトウ
- ラストノート…イトスギ・フィグリーフ・ムスク・レッドシダー・ビャクシン・ピスタチオ
調香師ジャン=クロード・エレナは フィグリーフ(いちじくの葉) を使うことで、独特の香気を生み出しました。性別を感じさせないユニセックスなフレグランスは、このフィグリーフによるものと言っても過言ではありません。
フィグリーフはリーフ系特有の爽やかさも持っていますが、独特の青い香気も持っています。そのため、ちょっとクセのある青臭さを感じさせる部分もありますが、それも含めて地中海の庭を構成する特徴のある香りとなっています。
他には、マンダリンオレンジやベルガモット、レモンなどの柑橘系果実も含まれています。これらの爽やかさを相乗的にアップさせているのがフィグリーフなのです。
まるで太陽のような明るさを持つそのフレグランスは、降り注ぐ太陽を一身に受けるかのような健康的なイメージも与えてくれます。 太陽の下でコバルトブルーの海を眺める 、そんな感覚に浸らせてくれます。
地中海の庭の口コミ
庭シリーズの中でも男性からの人気が高い
「庭シリーズ」を愛用している人は多いですが、その中でも特に男性からの人気が高いといえます。庭シリーズは基本的にユニセックスで使えることでも有名ですが、地中海の庭は男性寄りなフレグランスと答える人が多いです。
爽やかなボトルが気分を良くしてくれる
香水を選ぶ上で一番重視するのは香りですが、次に重きを置くのはボトルです。地中海の庭はイエローとブルーのコントラストがマッチしていて、ボトルを見ているだけでも爽やかな気分にしてくれます。
どちらも濃すぎる色ではなく、薄め、淡い感じの色なので心を落ち着かせてくれます。まさにリゾートを感じさせるボトル。このデザインに惹かれて購入する人も少なくないようですね。
人によってはスパイシーな香りに?
庭シリーズを全部使った人の口コミとして、地中海の庭はややスパイシーと答えていました。甘さをメインに求める人は、スパイシーな香りを含んでいると苦手意識を持つ人もいます。そういった心配もありますが、その辺りの不満点は特にあがっていないので、スパイシーさが含まれているからと言って遠ざける必要はなさそうですね。
エルメスの香水が苦手な人もOK!
エルメスのレディース香水を過去に何回かプレゼントされたことがあるんですが、全部なぜか合わなくて使っていませんでした。今回は庭シリーズというユニセックスを貰ったんですが、どうせこれも合わないんだろうと思っていたところ、 なぜか不快感がない。
これがレディースとユニセックスの違いなんでしょうか。スッキリとした使いやすさで、逆にハマりそうです。
上質なんだろうけれど自分とは相性が合わないフレグランス、というのが今までのエルメスに対するイメージでした。なので存在は知っていましたが庭を使ったことがなかったんです。
でも彼氏がもらったとかで使っていて、付けてみなよと渡されたので、いやいやながらも付けました。すると、私の好みが変わったのか、むしろ いい匂いに感じるほど。爽やかな中に甘さも少しあって、でも癖が強くなくていいですね。
女性の中にはエルメスの香水が苦手という人もいます。もちろんこれはどのブランドに関しても同じことが言えます。エルメスの場合は香りがしっかりしていることから、苦手意識を持っている女性がいるようですが地中海の庭はそういった女性たちからも評判の高い香水です。
庭シリーズの中で最も個性的な香り
庭シリーズのうち5つ、地中海の庭、ナイルの庭、モンスーンの庭、屋根の上の庭、李氏の庭を比べた場合、地中海の庭が一番個性的なフレグランスと答える人が多いです。
トップノートからミドルノート、そしてラストノートまではっきりしていることが人気の理由のひとつ。他にも、トップノートよりもミドルノート以降の印象が気に入って使っている人が多いようです。
ビジネスでもプライベートでも使える万能香水
社会人になって香水でも使うようにしてみようかと思い、初心者でも使いやすいものを探していました。地中海とナイルとブルガリプールオムで悩んで、最終的にこれにしました。
会社では先輩から、「香水付け始めたんだ、爽やかでいいじゃん。」って言ってもらえたし、友達と会う時に付けて行ってもいい反応でした。これひとつで、 いろんなところに付けて行けそうです。
普段から香水を使う人は、仕事用とプライベート用で分けている人も少なくありません。仕事の時は落ち着いたタイプを使い、プライベートではちょっとスパイスを利かせた冒険心溢れるものを、という人もいるでしょう。
しかし地中海の庭を使っている人は、他の香水と比べて、仕事とプライベートで分けずに使用している割合が高いことが分かります。個性的ではありますが、自己主張は強くないので、仕事面でも使いやすいという理由があるのでしょう。
プライベートなシーンでも、爽やかなリーフ系のフレグランスは女性ウケが良く、まさに万能型と言っても過言ではありません。
悪い所が見つからない
どの製品でも口コミの中に悪い意見が混ざるものですが、地中海の庭についてはまったくと言っていいほど悪い口コミは見つかりませんでした。
唯一あった否定的な意見としては、 『トップノートの土くさい香りが気になる』というものでしたが、続く言葉で、ミドルノートとラストノートが素晴らしいので愛用していると言っています。
他の香水ではトップノートが合わなければ基本的に使用しないという人が多いので、この意見は少々驚きました。付けてすぐの香りは苦手だとしても、続く香りがそのマイナス面を吹き飛ばすほどの良さがあるということなのでしょう。
リピート率が高い
香水は販売されている種類が多く、毎日の使用による飽きもくるため、使い切ったら別のものに買い替える人が多いと思います。しかし地中海の庭は、他と比べてリピート率がかなり高いのです。むしろ、長年愛用していた他のブランドからチェンジしたという人も少なくありません。
まとめ
今回はエルメスの香水の庭シリーズから地中海の庭について紹介しました。
エルメスは基本的にはっきりとした強めのフレグランスが多く、人によっては苦手だと感じていた人もいます。しかし庭シリーズが販売されてから、エルメスの香水しか使わなくなったという声もあります。
決して安いとは言えない価格ですが、海外の高級ブランド品を買うのであればこのくらいは覚悟しておいた方がいいかもしれませんね。
コメント