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私が生まれて初めて手にした香水。それはゲランの『ミツコ』

      2017/07/30

ゲランの香水『ミツコ』

私がゲランを始めて知ったのは「ミツコ」という名前の香水があったからです。

自分の名前が香水になっているのですから、どんな香りなんだろうといつも思っていました。

私が生まれたのは今から半世紀も前のことです。

当時私が田舎から東京の大学に出たころ、やっと海外からブランド品が入り始めた時代です。

当時はよそ行きの洋服といえばオーダーメイドでしたし、それこそ子供のころは普段着は母親か近くの洋裁の出来るお姉さんに簡単な服を作ってもらって来ているような時代でした。

東京で学生生活をするようになり、生活を始めて、原宿駅からぶらぶらと表参道を青山方面へ歩いていくと、並木道には高級マンションと同潤会アパートが建ち、ところどころにブティックが見られるという風景でした。

その頃にファッション雑誌の「アンアン」や「ノンノ」が創刊されるようになって、若者向けの高級ブランドがお洒落に紹介されるようになりました。

今でこそデパートは海外からの化粧品ブランドで溢れかえっていますが、そのころは資生堂が一番有名な化粧品でした。

今では香水が若い子にも普通に使われるようになりましたが、そのころはまだまだ高嶺の花でした。ブランド香水なんてそれこそ一般庶民には縁のない存在。

そんな時代の海外旅行のお土産の一番人気と言えば、シャネルの5番。

参考:世界一の香水『シャネルの5番』と現代版『チャンス』シリーズの香りと口コミ

マリリンモンローで有名になった「シャネルの香水のナンバー5を身に付けて寝る」という言葉から、香水イコール「シャネルの5番」というイメージが定着していました。

世の中では次第にブランドもののファションが紹介されるようになり、服とともにいろいろ化粧品が紹介されるようになり、海外ブランドの化粧品コーナーには香水も沢山置かれるようになりました。

そして、「ミツコ」という香水がゲランから出されていることを知りました。

ヨーロッパ伯爵夫人である日本人の女性「ミツコ」をイメージして造った香水ということで、とても興味が沸きました。

もしミツコという名前の人がゲランの「ミツコ」の香りをまとっていたらどんなにお洒落だろうと変なことを想像するようになりました。

誰かに「素敵な香りね」といわれて、さりげなく「私の名前と同じゲランのミツコよ」と答えるなんてしたりして。ちょっと恥ずかしいですね。笑

そんなこともあって、それ以来、私の中でゲランは憧れのブランドとなってきました。

そしてとうとう20才になった時に、自分自身への記念にこの「ミツコ」を手に入れることにしました。

自宅に帰って早速使ってみたところ、自分のイメージと違ってかなり濃厚な香りに戸惑ったことを覚えています。

それから私にとってゲランは本当の大人のための化粧品というイメージと位置を占めています。

ゲランの「ミツコ」は自分らしい香りを見つけることの重要さを教えてくれた思い出の品物となりました。




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